スクリプトを使用する場合は、ダイアログ ボックスを使用せずに、コマンド ラインにプロンプトを表示することで、コマンドを実行できます。
一部の機能は、コマンド ラインとダイアログ ボックスの両方で使用できます。ほとんどの場合、コマンドの前にハイフン(-)を付けて入力すると、ダイアログ ボックスは表示されず、代わりにコマンド ラインにプロンプトが表示されます。たとえば、コマンド ラインに layer と入力すると、[画層プロパティ管理]が表示されます。一方、コマンドラインに -layer と入力すると、ダイアログ ボックスのオプションに相当するコマンド ライン オプションが表示されます。旧バージョンの AutoCAD ベースのアプリケーションとの互換性を保つ場合や、スクリプト ファイルを使用する場合は、ダイアログ ボックスを表示しない方が便利です。ダイアログ ボックスとコマンド ラインでは、オプションが多少異なる場合があります。
次のシステム変数も、ダイアログ ボックスの表示に影響します。
- システム変数 ATTDIA は、INSERT[ブロック挿入]コマンドで属性値を入力するときにダイアログ ボックスを使用するかどうかをコントロールします。
- システム変数 CMDNAMES は、現在アクティブなコマンドと割り込みコマンドの名前を英語で表示します。
- システム変数 EXPERT は、特定の警告ダイアログ ボックスを表示するかどうかをコントロールします。
- システム変数 FILEDIA は、ファイルの読み込みと書き出しを行うコマンドで使用されるダイアログ ボックスの表示をコンロールします。たとえば、FILEDIA を 1 に設定すると、SAVEAS[名前を付けて保存]コマンドを使用した場合、[図面に名前を付けて保存]ダイアログ ボックスが表示されます。 FILEDIA を 0(ゼロ)に設定すると、SAVEAS コマンド を使用した場合、コマンド ラインにプロンプトが表示されます。 このドキュメントに記載されている手順では、FILEDIA が 1 に設定されていることを前提としています。 FILEDIA が 0(ゼロ)に設定されている場合でも、最初のプロンプトに対してティルダ(~)を入力すると、ファイル ダイアログ ボックスを表示することができます。
- システム変数 HPDLGMODE は、[ハッチングとグラデーション]ダイアログ ボックスと[ハッチング編集]ダイアログ ボックスの表示をコントロールします。
FILEDIA と EXPERT は、スクリプトを使用してコマンドを実行するときに便利です。