文字内のフィールドには、図面のライフ サイクル中に変更する可能性があるデータを表示するための命令が含まれています。
フィールドが更新されると、最新のデータが表示されます。たとえば、[ファイル名]フィールドの値はファイルの名前です。ファイル名が変更され、フィールドが更新されると、新しいファイル名が表示されます。
フィールドは、テーブルのセル、属性、属性定義など、あらゆる種類の文字(許容差を除く)に挿入できます。いずれかの文字コマンドがアクティブであれば、ショートカット メニューから[フィールドを挿入]を選択できます。
一部のシート セット フィールドは、プレースホルダとして挿入できます。たとえば、SheetNumberAndTitle をプレースホルダとして挿入できます。後でシート セットにレイアウトを追加するときに、プレースホルダのフィールドにシート番号とタイトルが正しく表示されます。
ブロックのプレースホルダのフィールドは、ブロック エディタで作業している間にブロックの属性定義に使用できます。
フィールドの値が無効な場合は、ハイフン(----)が表示されます。たとえば、[図面のプロパティ]ダイアログ ボックスで設定する[作成者]フィールドに何も表示されない場合があります。
無効なフィールドの場合は、シャープ記号(####)が表示されます。たとえば、[現在のシート番号]フィールドはペーパー空間内でのみ有効ですが、モデル空間内に配置された場合は、シャープ記号(#)が表示されます。
フィールドの文字は、挿入先の文字オブジェクトと同じ文字スタイルを使用します。既定では、フィールドは印刷されない明るいグレーの背景色で表示されます(システム変数 FIELDDISPLAY)。
[フィールドを挿入]にある書式設定オプションで、表示される文字の外観をコントロールします。使用できるオプションはフィールドのタイプによって異なります。たとえば、日付フィールドの書式には曜日や時間を表示するためのオプションがあり、名前の付いたオブジェクトのフィールドの書式には、大文字小文字を指定するオプションがあります。