概要 - 断面ビュー

モデル ドキュメントの断面ビューは既存の図面ビューから投影されたビューで、内側を表示するために断面線を使用して図面ビューを切断します。

次の図は、VIEWSECTION[断面ビュー作成] コマンドによって生成されるさまざまな図形と、それらの図形を指す用語を示しています。断面ビュー スタイルは、示されている各図形の外観をコントロールします。

断面線を拘束する

断面ビューを作成するときに推測拘束をオン(CONSTRAINTINFER=1)にしている場合、ビュー ジオメトリと断面線の間に推測拘束が適用されます。ビューが更新された場合、拘束によって、断面線と断面線がハイライト表示しているフィーチャとの位置関係が維持されます。場合によっては、推測拘束よりも複雑な拘束が必要になることがあります。たとえば、指定されたエッジから 15 mm の位置を通過する断面線などです。この場合、「シンボル スケッチ モード」と呼ばれる特殊な編集環境を使用して、手動でビュー ジオメトリに断面線を拘束することができます。スケッチ モードでは、断面線を拘束するためのジオメトリを追加できます。このジオメトリは構築ジオメトリとみなされ、シンボル スケッチ モードでのみ表示されます。

断面ビューでのコンポーネントの関与

断面線で切断されたコンポーネントは、断面ビューでハッチングされます。機械エンジニアリングの作図では、締結部品やシャフトなどのコンポーネントはハッチング(断面化)されないようにする必要があります。

そのために、VIEWSECTION[断面ビュー作成] コマンドでは、Inventor コンテンツ ライブラリのコンポーネントを検出し、これらのコンポーネントを断面化しません。ただし、AutoCAD の 3D モデルには、シャフトや締結部品などのコンポーネントを明示的に識別するメタデータが含まれていません。したがって、このようなコンポーネントを手動で選択し、断面化の対象から除外する必要があります。

断面ビューからビューを投影する

他の図面ビューと同じように、断面ビューから投影ビューを作成できます。ただし、既定で切断を継承するのはアイソメ投影ビューだけです。直交投影ビューでは切断は継承されません。そのため、断面ビューの直交投影ビューは完全なビューになります。

断面ビューのアイソメ投影ビューは、断面ビュー スタイルによってコントロールされません。代わりに、親断面ビューから尺度やハッチングなどのプロパティを継承します。

断面線の移動、回転、削除

断面線を移動すると、対応する断面ビューが更新されます。断面線を回転すると、断面ビューは断面線との位置合わせを維持するように移動します。
注: 位置合わせは、作成時に既定で指定される位置合わせ拘束を明示的に削除していない場合にのみ保持されます。
断面線を削除すると、対応する断面ビューも削除されます。同様に、断面ビューを削除すると、対応する断面線も削除されます。