オブジェクトを作成するときに、絶対または相対デカルト(直交)座標を使用して点を配置できます。
デカルト座標を使用して点を指定するには、X の値と Y の値をカンマで区切って入力します。X の値は、水平軸方向の正または負の距離を作図単位で表したものです。Y の値は、垂直軸方向の正または負の距離を作図単位で表したものです。
絶対座標は、X 軸と Y 軸が交差する UCS の原点(0,0)を基準にしています。絶対座標は、点の正確な X 座標値と Y 座標値が分かっている場合に使用します。
ダイナミック入力では、# を接頭語として使用して絶対座標を指定します。ツールチップではなくコマンド ラインに座標を入力する場合は、# を接頭語として使用しません。たとえば、#3,4 と入力すると、UCS の原点から X 軸方向に 3 単位、Y 軸方向に 4 単位の点が指定されます。
次の例では、X の値が -2、Y の値が 1 の点から始まり、終点が 3,4 の線分を描きます。ツールチップに、次のように入力します。
コマンド: line
1 点目を指定: #-2,1
次の点を指定: #3,4
次のように線分の位置が決定されます。
相対座標は、最後に指定した点が基準になります。相対座標は、ある点の直前の点に対する相対位置が分かっている場合に使用します。
相対座標を指定するには、座標値の前に @ 記号を付けます。たとえば、@3,4 と入力すると、最後に指定した点から X 軸方向に 3 単位、Y 軸方向に 4 単位の点が指定されます。
次の例では、三角形の辺を描いています。最初の辺は、絶対座標 -2,1 を始点とし、この点から X 軸方向に 5 単位、Y 軸方向に 0 単位の位置に終点がある線分を描きます。次の辺は、最初の線分の終点を始点とし、この点から X 軸方向に 0 単位、Y 軸方向に 3 単位の位置に終点がある線分を描きます。最後の線分セグメントは、相対座標を使用して開始点に戻ります。
コマンド: line
1 点目を指定: #-2,1
次の点を指定: @5,0
次の点を指定: @0,3
次の点を指定: @-5,-3