概要 - AutoCAD Electrical を複数のユーザ用にする

インストール後でも、通常の Microsoft Windows 操作を使って、ローカルで切り取りやコピーを行い、中央の共有ロケーションに貼り付けることで、任意の共有ファイルを新しい中央のロケーションに手動で移動することができます。これらの共有ファイルは、AutoCAD Electrical が定義するパス(プロジェクトのサブフォルダなど)に存在する限りは、パスは AutoCAD Electrical の環境変数または AutoCAD の検索パスとして与えられます。

注: データが正しく検索されるように、情報のバックアップを別の場所に作成し、ローカル ドライブから共有データを削除することをお勧めします。

共有ファイル

以下の共有ファイルは、ローカル コンピュータから共有のロケーションに貼り付けることができます。テーブルには、ファイル名、既定のロケーション、修正の必要がある WD.ENV ファイルの行がリストに表示されます。

メイン実行ファイルおよび静的サポート ファイルは、C:¥Program Files [(x86)]¥Autodesk¥AutoCAD {バージョン}¥Acade¥ にあります。ユーザが変更可能なサポート ファイルとデータベース コンテンツは、C:¥Users¥{ユーザ名}¥AppData¥Roaming¥Autodesk¥AutoCAD Electrical {バージョン}¥{リリース}¥{国コード}¥ にあります。

注: 必ずしもこれらのファイルを共有する必要はありませんが、共有すると、複数のユーザが AutoCAD Electrical のプロジェクトで簡単に作業できるようになります。

データベース

default_cat.mdb、footprint_lookup.mdb、schematic_lookup.mdb、wd_lang1.mdb、wd_picklist.mdb、wddinrl.xls、ace_electrical_standards.mdb

 

C:¥Users¥{ユーザ名}¥Documents¥Acade {バージョン}¥AeData¥{言語コード}¥Catalogs

 

WD.ENV ファイルの編集:

元のパス: WD_CAT、%WD_DIR%/catalogs/、AE カタログ ファイルのパス

編集されたパス: WD_CAT、N:Electrical/Shared_Files/Catalogs/、AE カタログ ファイルのパス

注: プログラムは、同じ WD.ENV ファイル エントリに従って検索するため、これらのファイルを同じ場所に保存しておく必要があります。

回路ビルダ スプレッド シート

ace_circuit_builder.xls

 

C:¥Users¥Public¥Documents¥Autodesk¥AcadE {バージョン}¥{言語コード}¥Support¥

 

WD.ENV ファイルの編集:

元のファイル名: WD_CIRCBUILDER_FNAM,”ace_circuit_builder.xls”,回路ビルダ スプレッドシート ファイル名

編集済みファイル名: WD_CIRCBUILDER_FNAM,”my_ace_circuit_builder.xls”,回路ビルダ スプレッドシート ファイル名

シンボル ライブラリ

ieee、jic1、jic125、jic60617、iec-2、iec4、jis2、gb2、panel、pneu_iso125

 

C:¥Users¥Public¥Documents¥Autodesk¥Acade {バージョン}¥Libs

 

注: シンボル ライブラリ パスは、各プロジェクトの .wdp ファイルに格納され、修正が必要です。

AutoCAD Electrical アイコン メニュー([コンポーネントを挿入]メニュー)

ACE_AS_MENU.DAT、ACE_GB_MENU.DAT、ACE_HYD_MENU.DAT、ACE_IEC_MENU.DAT、 ACE_IEC-60617_MENU.DAT、ACE_IEEE_MENU.DAT、ACE_JIC_MENU.DAT、 ACE_JIS_MENU.DAT、ACE_PANEL_MENU.DAT、 ACE_PID_MENU.DAT、ACE_PNEU_MENU.DAT、WD_ABECAD.DAT

C:¥Users¥{ユーザ名}¥AppData¥Roaming¥Autodesk¥AutoCAD Electrical {バージョン}¥{リリース}¥{国コード}¥Support

 

注: メニュー パスは、各プロジェクトの .wdp ファイルに格納され、修正が必要です。

AutoCAD Electrical メニューのスライド イメージ

ACE_GB.slb、ACE_GB.dll、ACE_JIS.slb、ACE_JIS.dll、ace_as.slb、ace_as.dll、ace_hyd.slb、ace_hyd.dll、ace_pid.slb、ace_pid.dll、bb.slb、iec1.slb、iec.dll、loc2.slb、pn0.slb、pn0.dll、pn1.slb、pn1.dll、pn2.slb、pn2.dll、pn3.slb、pn3.dll、pnl2.slb、pnl2.dll、pnl.slb、pnl.dll、s1.slb、s1.dll、s2.slb、s2.dll、Ww.slb

C:¥Users¥{ユーザ名}¥AppData¥Roaming¥Autodesk¥AutoCAD Electrical {バージョン}¥{リリース}¥{国コード}¥Support

 

S_LDPC.SLB、WD_LOCAL.SLB、WDSIG.SLB、WDSIG_1.SLB、gepb.slb

C:¥Program Files [(x86)]¥Autodesk¥AutoCAD {バージョン}¥Acade¥Support¥{言語コード}

 

WD.ENV ファイルの編集:

元のパス: *WD_SLB、x:some path/、".slb" スライド ライブラリ サポート ファイルへのパスをオーバーライド

修正されたパス: WD_SLB、N:Electrical/Shared_Files/Slides/、".slb" スライド ライブラリ サポート ファイルへのパスをオーバーライド

注: .env ファイルのパスが認識されるには、線分の最初にあるアスタリスク(*)を削除する必要があります。これらのスライド ファイルはこのパスを使用して移動することも、単にメニュー ファイルと同じロケーションに配置することもできます。

PLC データベース/イメージ

PLC フォルダの内容(ace_plc.mdb ファイルと bitmap ファイル)

C:¥Users¥{ユーザ名}¥Documents¥Acade {バージョン}¥AeData¥{言語コード}¥PLC

注: これらのファイルは、AutoCAD サポート パスとして指定されているロケーションに保存しておく必要があります。ファイルは、あらかじめサポート パスとして定義されているロケーションに配置することができる他、ファイルのロケーションを示す新しいサポート パスを追加することもできます。

説明の選択

wd_desc.wdd

C:¥Users¥{ユーザ名}¥AppData¥Roaming¥Autodesk¥AutoCAD Electrical {バージョン}¥{リリース}¥{国コード}¥Support

注: これらのファイルは、AutoCAD サポート パスとして指定されているロケーションに保存しておく必要があります。ファイルは、あらかじめサポート パスとして定義されているロケーションに配置することができる他、ファイルのロケーションを示す新しいサポート パスを追加することもできます。

装置コード選択リスト

default.inst

オプション ファイル。既定では存在しない。このファイルをメモ帳で作成するには、ファイルを作成しプロジェクト名と拡張子 .inst を名前として付け(または default.inst を使用)、プログラムが検索できるように AutoCAD Support パスに保存します。

注: これらのファイルは、AutoCAD サポート パスとして指定されているロケーションに保存しておく必要があります。ファイルは、あらかじめサポート パスとして定義されているロケーションに配置することができる他、ファイルのロケーションを示す新しいサポート パスを追加することもできます。

ロケーション コード選択リスト

default.loc

オプション ファイル。既定では存在しない。このファイルをメモ帳で作成するには、プロジェクト名に拡張子 .loc を付けたファイルを作成し(または default.loc を使用)、プログラムが検索できるように AutoCAD Support パスに保存します。

注: これらのファイルは、AutoCAD サポート パスとして指定されているロケーションに保存しておく必要があります。ファイルは、あらかじめサポート パスとして定義されているロケーションに配置することができる他、ファイルのロケーションを示す新しいサポート パスを追加することもできます。

ネットワーク ライセンスを使用する

代わりに AutoCAD Electrical データベース、シンボル ライブラリ、機器シンボル ファイル、サポート ファイルを共有ネットワーク上にインストールして、すべてのユーザが共通の標準データベースを使用して作業できるようにして、データベースの管理と設定を簡単に行えるようにすることができます。

配置イメージを作成して、クライアント システムにインストールすることができます。ネットワーク配置は、AutoCAD Electrical のインストール プログラムの[配置を作成]を選択して開始します。配置の環境設定時に、インストールする製造元およびライブラリを選択します。[共有中のシンボル ライブラリ]をクリックし、そのライブラリの共有ネットワーク パスを定義します。[共有中のカタログ データベースとサポート ファイル]をオンにし、カタログおよびその他のサポート ファイルの共有ネットワーク パスを定義します。

注: AutoCAD Electrical を個別のコンピュータにスタンドアロン プログラムとしてインストールした後では、ネットワーク配置を作成することはできません。

他のメニュー ファイルからアイコン メニューを参照する

また、複数のユーザがアクセスできるように、カスタム シンボルを共有することもできます。これを実行する最も簡単な方法は、独自のメニュー ファイルを作成して、リンクすることです。

既定のメニュー ファイル(ACE_JIC_menu.dat など)と、独自のメニュー(たとえば "special_menu.dat")を切り替えられるように、AutoCAD Electrical のアイコン メニュー システムを設定することができます。