モデル空間とペーパー空間のどちらにも寸法を記入することができます。ただし、寸法記入するジオメトリがモデル空間にある場合は、ジオメトリが描かれる空間に寸法定義点が設定されるため、モデル空間で寸法を記入することをお勧めします。
モデル空間内のジオメトリに対する寸法をペーパー空間に記入した場合は、編集コマンドを使用したり、モデル空間ビューポートの表示倍率を変更した場合、ペーパー空間に記入された寸法は変更されません。ペーパー空間からモデル空間にビューを変更した場合も、ペーパー空間の寸法の位置は変更されません。
ペーパー空間で寸法を記入する際に、長さ寸法のグローバル尺度係数(システム変数 DIMLFAC[長さの係数])が 0 よりも小さい値に設定されている場合は、計測距離に DIMLFAC の絶対値が掛けられます。モデル空間で寸法を記入する場合は、DIMLFAC が 0 より小さい値でも、1.0 という値が使用されます。寸法記入プロンプトで変数を変更し、Viewport オプションを選択する場合は、DIMLFAC の値が計算されます。AutoCAD は、ペーパー空間に対するモデル空間の尺度を計算し、その負の値を DIMLFAC に割り当てます。