文字スタイルを作成、修正する(.NET)

新しい文字は、現在の文字スタイルの高さ、幅係数、斜体角度、および文字生成プロパティを継承します。文字スタイルを作成するには、TextStyleTableRecord オブジェクトの新しいインスタンスを作成します。Name プロパティを使用して、新しい文字スタイルに名前を割り当てます。次に、書き込み用に TextStyleTable オブジェクトを開き、Add メソッドを使用して新しい文字スタイルを作成します。

文字スタイル名には、文字、数字、特殊文字のドル記号($)、アンダースコア(_)、ハイフン(-)が使用できます。AutoCAD では、文字スタイル名は大文字に変換されます。スタイル名を入力しないと、新しいスタイルは名前を持たなくなります。

TextStyleTableRecord オブジェクトのプロパティを変更することにより、既存の文字スタイルを修正できます。現在の文字スタイルを使用する場合は、現在の文字スタイルのオブジェクト ID を保持している Database オブジェクトの TextStyle プロパティを使用します。

その修正を反映することで、その文字スタイルが割り当てられた既存の文字を更新することもできます。TextStyleTableRecord オブジェクトを修正するには、次のプロパティを使用します。

BigFontFileName

漢字などの非 ASCII 文字セットに使用する特別なフォント定義ファイルを指定します。

FileName

フォント(文字形状)に関連付けられたファイルを指定します。

FlagBits

前後逆の文字、上下逆の文字、または両方を指定します。

Font

文字スタイルの書体、太字、斜体、文字セット、ピッチ、およびファミリ設定を指定します。

IsVertical

縦書き文字または横書き文字を指定します。

ObliquingAngle

文字の傾斜を指定します。

TextSize

文字高さを指定します。

XScale

文字幅の拡大、縮小を指定します。

既存の文字スタイルのフォントや方向を変更すると、そのスタイルを使用している文字はすべて変更され、新しいフォントや方向になります。文字高さ、幅係数、傾斜角度を変更しても、既存の文字は変更されませんが、次に作成する文字オブジェクトから有効になります。

注: 以上のプロパティの変更を反映するには、図面を再作成する必要があります。