サブアセンブリ ヘルプ ファイルを作成する

AutoCAD Civil 3D コリドー モデリング カタログに含まれた各サブアセンブリには、詳細な作図および動作情報を提供するヘルプ ファイルがあります。次の方法のいずれかを使用して、AutoCAD Civil 3D コリドー モデリング サブアセンブリのヘルプ ファイルを表示することができます。

カスタム サブアセンブリを作成する場合、さらに、サブアセンブリを加えたカスタム ヘルプ ファイルを作成する必要があります。Microsoft Compiled HTML Help ファイル(.hlp)を使用してサブアセンブリのヘルプ ファイルを作成できます。ヘルプ ファイルの内容とスタイルは、『AutoCAD Civil 3D サブアセンブリ リファレンス ヘルプ』と同様でなければなりません。次の表では、サブアセンブリ ヘルプ ファイルに、最低含まれなければならない項目について説明します。ユーザがサブアセンブリに関する動作や用途を理解するために、この情報は必要です。

項目 説 明
タイトル 選択されたサブアセンブリ名は、『サブアセンブリ ヘルプ ファイル』の最上位見出しに表示されます。
説明 サブアセンブリが作成するコンポーネントのタイプ(たとえば車線、中央分離帯あるいは路肩)、特殊フィーチャ、および サブアセンブリが補足する状況が含まれているサブアセンブリを簡単に説明します。
サブアセンブリ ダイヤグラム サブアセンブリ ダイヤグラムは、サブアセンブリによって作成されるコンポーネントのジオメトリを図表化したものです。ダイヤグラムは、特に、寸法や勾配に関連する入力パラメータをできるだけ多く分類しなければなりません。必要な入力項目をすべて含めるために、さまざまな動作や条件に対して複数のサブアセンブリ ダイヤグラムが必要になることもあります。さらに、サブアセンブリ ダイヤグラムではサブアセンブリの参照ポイントを表示する必要があります。参照ポイントとは、アセンブリ レイアウトを構築する場合、そのポイントがアタッチされるサブアセンブリ上のポイントのことです。ダイアグラムに何らかの規則を用いると、ユーザにとって使いやすくなります。たとえば、AutoCAD Civil 3D コリドー モデリング カタログに含まれたサブアセンブリは、サブアセンブリによってアセンブリに追加されるリンクを表わすためにボールドの青線を使用しています。背景色と明るい線によって、サブアセンブリがアタッチする隣接の車道コンポーネントが見やすくなります。寸法線とラベルには別の色を使用することをお勧めします。
アタッチメント アタッチメント ポイントがサブアセンブリ リンクに対してどこに位置しているかを説明します。
入力パラメータ サブアセンブリを使用する場合に、指定できるユーザ定義の入力パラメータのそれぞれを説明します。これらの入力パラメータは、アセンブリ レイアウト ツールを使用するときにユーザに表示されるパラメータ名および順序と正確に一致する必要があります。また各パラメータの影響についても記述する必要があります。これらは、各パラメータの説明、必要な入力のタイプ、およびメートルあるいはインペリアル単位のプロジェクトの既定値が含まれるテーブルに表示されます。勾配値の入力パラメータについて、2 つの表記方法があることに注意してください。-2% のようにパーセントで表す値と、4:1 のように上り勾配の比で表す方法です。すべての勾配パラメータについて、どちらの方法で入力するのか明確に指定する必要があります。AutoCAD Civil 3D のコリドー モデリング カタログに含まれるサブアセンブリの表記方法では、パーセント勾配を要求する場合、パラメータ名で「勾配」の前に「%」の文字を付けます。「%」の文字がない場合、比の値が必要になります。切土法面および盛土法面いずれに対しても正の数値を使用することができます。勾配パラメータが盛土条件でのみ使用されることがわかっている場合、ユーザは負の勾配の値を指定する必要はありません。ただし、幅と勾配リンク サブアセンブリのようなより一般的な状況では、符号付きの値が必須になります。
ターゲット パラメータ

1 つまたは複数のターゲット オブジェクトにマッピングすることが可能なサブアセンブリのパラメータについて説明します。

レイアウト モードでアセンブリを構築する場合、入力パラメータが定義されます。コリドー モデルにアセンブリを適用する場合は、ターゲット パラメータが入力パラメータの代わりになります。通常、幅やオフセットを定義するターゲット オブジェクトを使用できるサブアセンブリ パラメータでは、線形、AutoCAD ポリライン、計画線、または測量図形のタイプのオブジェクトを使用して幅やオフセットを定義できます。同様に、標高を定義するターゲット オブジェクトを使用できるサブアセンブリ パラメータでは、線形、AutoCAD ポリライン、計画線、または測量図形のタイプのオブジェクトを使用して標高を定義できます。サーフェスを定義するターゲット オブジェクトを使用できるサブアセンブリでは、サーフェス オブジェクトのみを使用してサーフェスを定義できます。TrenchPipe サブアセンブリなど、サブアセンブリによっては、パイプ ネットワーク オブジェクトをターゲットとして使用することができます。

一般的な例として、車線の幅の入力パラメータが数値の場合、幅の数値の代わりに線形をターゲット パラメータとして使用することができます。指定した幅の数値は、レイアウト モードで車線を表示する際に使用されます。線形が与えられた場合、コリドー モデリング中に各測点の幅が計算され、線形のオフセットと結び付けられます。詳細は、「ターゲットを設定、編集する(『AutoCAD Civil 3D ユーザ ガイド ヘルプ』)を参照してください

動作 サブアセンブリの動作についての詳細を記述します。必要に応じて、このセクションにはさまざまな条件に対する動作を表すダイヤグラムを含めます。このセクションでは、サブアセンブリ プログラマおよびエンド ユーザ双方に、あらゆる状況におけるサブアセンブリの実行を正確に理解するための必要な情報を提供します。[動作]セクションにさまざまなトピックが存在する場合は、副見出しの使用を推奨します。
レイアウト モードの操作 サブアセンブリからアセンブリを作成する処理(アセンブリ レイアウト モード)では、線形オフセット、横断勾配摺り付け、縦断標高、サーフェス データなど特定の情報がありません。サブアセンブリ ヘルプ ファイルの「レイアウト モードの操作」セクションでは、アセンブリ レイアウト モードにおけるサブアセンブリの表示方法を説明します。レイアウト モードでは、コリドーにまだ適用されていないアセンブリが参照されます。一部のサブアセンブリは、状況によって動作が異なります。たとえば、Daylight (法面展開)タイプのサブアセンブリの場合、切土または盛土の状況によって異なるジオメトリック シェイプが作成されます。路肩は、標準クラウンと横断勾配摺り付けの道路で異なる動作になる場合もあります。レイアウトモードでは、サブアセンブリ設計者はサブアセンブリ表示方法についていくつかの選択肢を指定する必要があり、コリドー モデルの最終的な結果にできるだけ近い状態を表示できるようにします。たとえば、車線と路肩は標準クラウン勾配で表されなけらばなりません。切土と盛土の法面展開の場合のように、相互に変更できるジオメトリが存在する場合は、どちらのケースも表示できることが必要です。さらに、サーフェスまで及ぶリンクは展開の方向を示す矢印とともに表示する必要があります。
レイアウト モード ダイヤグラム アセンブリおよび関連するサブアセンブリをコリドーに適用する際、レイアウト モードの動作やサブアセンブリの表示が著しく異なる場合、レイアウト モードの動作および表示を確認するダイアグラムです。
ポイント、リンクおよびシェイプ コード 寸法、ポイント コード、リンク コードおよびシェイプ コードが含まれるサブアセンブリにハードコード化される項目について記述します。通常、ポイント、リンクおよびシェイプ コードをコード図上のラベルに参照します。
コード図 コード図には 2 つの目的があります。第 1 には、前述のセクションで引用されたポイント、リンク、およびシェイプ番号にラベルを付けることです。第 2 には、サブアセンブリ プログラマにポイント、リンク、およびシェイプの採番方式を提供することです。これらは、ポイント、リンク、およびシェイプのスクリプトで使用されたアレイ インデックスと一致する必要があります。このようにするとその後のサブアセンブリに関する修正や追加が容易になります。

カスタム サブアセンブリのカスタム ヘルプ ファイルの作成後に、サブアセンブリに関連付けられているツール カタログ .atc ファイルのヘルプ ファイルを参照する必要があります。詳細は、「サンプル ツール カタログ ATC ファイル」を参照してください。