このサブアセンブリは、オフセット ターゲットがコリドー測点に存在するかどうかによって、拡幅区間、縁石、および側溝、排水溝、法面展開などのさまざまなサブアセンブリを自動的にアセンブリに適用します。
条件付水平ターゲット サブアセンブリは、サブアセンブリの特殊なタイプである条件付きサブアセンブリの 1 つです。条件付きサブアセンブリは、設定した特定の条件が存在する場合に指定したサブアセンブリを自動的にアセンブリに追加します。
たとえば、アセンブリが条件付き水平ターゲットサブアセンブリを含んでいる場合、AutoCAD Civil 3D は測点を解析してオフセット ターゲットが指定した距離内に存在しているかを判別します。条件付き水平ターゲット サブアセンブリのパラメータによって、別のタイプのサブアセンブリが自動的にアセンブリに追加されます。
条件付きサブアセンブリを使用する方法の詳細は、「」チュートリアルを参照してください。
次の図は、次の項目で構成されるコリドー アセンブリ横断を示しています。
- 左側車線と右側車線
- 4 つの条件付き水平ターゲットサブアセンブリ(左側に 2 つ、右側に 2 つ)
- 左上の条件付き水平ターゲットサブアセンブリは、オフセット ターゲットが検出された場合に、歩道のサブアセンブリを自動的に追加するよう設定されています。
- 左下の条件付き水平ターゲットサブアセンブリは、オフセット ターゲットが検出されなかった場合に、路肩およびグラデーションのサブアセンブリを自動的に左側に追加するよう設定されています。
- 同様に、右上の条件付き水平ターゲットサブアセンブリは、オフセット ターゲットが検出された場合に歩道のサブアセンブリ追加するよう設定されていて、右下の条件付き水平ターゲットサブアセンブリは、オフセット ターゲットが検出されなかった場合に路肩およびグラデーションのサブアセンブリを追加するよう設定されています。
1 つまたは複数の条件付き水平ターゲット サブアセンブリをアセンブリに追加して、単純または複雑な条件付き動作を作成します。たとえば、前の例の場合では、歩道の場所を表示するモデルにポリラインのセットを追加することができます。車道が歩道と交差するところでラインが止まってしまうため、歩道のラインが存在するかどうかによって、条件付きサブアセンブリは歩道を追加したり削除します。条件付きサブアセンブリによって、歩道が必要ないコリドーに違うアセンブリを適用する必要性が無くなります。
条件付き水平サブアセンブリを使用してアセンブリを作成する場合、[アセンブリ プロパティ]ダイアログ ボックスの[作図]タブに、サブアセンブリの処理順序を示すアセンブリの作図が表示されます。
条件付き水平サブアセンブリを使用する際は、次の点に留意する必要があります。
- AutoCAD Civil 3D が、サブアセンブリに関連付けられた測点の、ターゲット オフセットとの相対的な位置を解析して、オフセットが見つけられるかどうか判断します。
- 条件付き水平ターゲットサブアセンブリを含んでいるアセンブリがコリドー モデルに適用される場合、アセンブリの特定の部分のみが任意のアセンブリの作図に適用されます。
- 条件付き水平ターゲットサブアセンブリではターゲットを使用するため、条件付き切土または盛土サブアセンブリにターゲットを設定してから、コリドーのモデルを作成(生成)する必要があります。ターゲットが設定されていない場合は、サブアセンブリによって 「見つかりませんでした」というメッセージが返されます。詳細は、AutoCAD Civil 3D の『ユーザ ガイド』の「」を参照してください。
- その他のほとんどのサブアセンブリと異なり、モデル モードの条件付き水平ターゲットサブアセンブリでは、ポイント、リンク、またはシェイプは作成されません。
アタッチメント
このサブアセンブリは、任意のサブアセンブリまたはアセンブリのアタッチメント ポイントにアタッチできます。後続のサブアセンブリを、条件付き水平ターゲット サブアセンブリの終点にアタッチすることができます。
入力パラメータ
注: すべての寸法は、特に注記がない限り、メートルまたはフィート単位です。すべての勾配は、「%」記号によりパーセント勾配であることが示されていない限り、底辺 : 高さの比(例、4 : 1)です。
| パラメータ | 説明 | タイプ | 既定値 |
|---|---|---|---|
| 作成方向 | このサブアセンブリが挿入されるアセンブリまたはコリドーの方向を指定します。 | 左側/右側 | 右側 |
| レイアウトの幅 | このサブアセンブリをレイアウト モードで表すために描画する線分の長さを指定します。このパラメータと[レイアウトの勾配]パラメータを組み合わせて指定すると、条件付き水平ターゲット サブアセンブリおよびそれにアタッチするサブアセンブリ(コリドー モデルでは表示されないか、効果がないサブアセンブリ)の位置を指定できます。 | 数値、正 |
3.6 m 12.0 ft |
| レイアウトの勾配 | このサブアセンブリをレイアウト モードで表すために描画する線分の勾配を指定します。このパラメータと[レイアウトの幅]パラメータを組み合わせて指定すると、条件付き水平ターゲット サブアセンブリおよびそれにアタッチするサブアセンブリ(コリドー モデルでは表示されないか、効果がないサブアセンブリ)の位置を指定できます。 | 数値、正または負 |
1:1 (Found) -1:1 (Not Found) |
| 状態 | このサブアセンブリに使用できる状態を指定します。最大距離内でオフセット ターゲットが見つかった場合は、処理状態が「Found」になります。オフセット ターゲットが設定されていないか、最大距離内の測点で見つからない場合は、処理状態が「Not Found」になります。 | Found/Not Found | Found |
| 最大距離 | サブアセンブリによるオフセット ターゲットの検索範囲の最大幅を指定します。指定した距離内でオフセットが見つからない場合は、処理状態が「Not Found」になります。 | 数値、正 |
9999. ft 9999. m |
ターゲット パラメータ
このセクションでは、図面内のオフセット ターゲット オブジェクトにマッピング可能な、このサブアセンブリ内のパラメータの一覧を示します。詳細は、『AutoCAD Civil 3D のユーザ ガイド ヘルプ』の「」を参照してください。
| パラメータ | 説明 | ステータス |
|---|---|---|
| オフセット | 線形、計画線、測量図形、またはポリライン指定されたターゲット オフセットが測点において見つかった場合、「Found」状態に処理されます。 | オプション(設定しない場合、「Not Found」状態を返します) |
出力パラメータ
なし
動作
「説明」を参照してください。
レイアウト モードの動作
レイアウト モードの場合、[レイアウトの幅]および[レイアウトの勾配]入力パラメータ値を基に線分を描画します。この線分は、条件付き水平ターゲットサブアセンブリが適用されるアセンブリ内の位置を表します。
ポイント、リンク、およびシェイプ コード
その他のほとんどのサブアセンブリと異なり、モデル モードの条件付き水平ターゲットサブアセンブリでは、ポイント、リンク、またはシェイプは作成されません。
コード図
次のコード図は、レイアウト モードで作成されるポイントおよびリンクを示しています。モデル モードの場合、このサブアセンブリではポイント、リンク、またはシェイプ コードは作成されません。
