概要 - エンタープライズ インダストリ モデルでオフライン作業する

オフライン作業を使用すると、サーバに接続しなくても、編集セット モードでエンタープライズ インダストリ モデル データのサブセットを使用して操作できます。そのため、現場でもモデルの一部について作業できます。

注: オフラインでの作業は、大きいデータ セットの読み込みなどのバッチ処理には適しません。オフラインでの作業は、更新を結合する前に、管理可能な数のフィーチャを修正または追加する際に、対話型で編集するために設計されています。オフライン モードでも多数のフィーチャを修正できますが、変更されたデータを結合ツールで処理する時間が長くなります。

編集するデータのサブセットを指定するとき、表示モデルではコピーされるクラスのリストが定義されます。現在のズーム領域は、ズーム領域内のデータをコピーすることによってのみ、データを空間的に制限します。

注: インダストリ モデル データと FDO データを一緒に使用する場合、それらのデータを編集セット モードで処理する方法には制限があります。既定では、インダストリ モデル データと FDO データが同じ図面に追加されると、両方のデータ セットは自動更新モードになります。[自動更新]ボタンをオフに切り替えると、インダストリ モデルのデータ ソースのモードがオフライン編集モードに変わります。ただし、FDO データ ソースは自動更新モードのままになります。たとえば、[自動更新]がオフのときに、インダストリ モデル レイヤのリストに SDF レイヤを追加すると、インダストリ モデル データへの変更はローカルで保存されますが、SDF レイヤへの変更はソース SDF ファイルに保存されます。

オフィスに戻ったときに、サーバに再接続して変更内容を結合できます。複数人がコンテンツについて協力し、同じデータ セットを同時に減しできます。

オフラインで作業するときは、図面でインダストリ モデル テンプレートが選択されていない場合は、選択する必要があります。テンプレートの名前は、オフラインの編集セッションのために作成された図面と共にエンタープライズ インダストリ モデルに保存されます。これによって、異なるクライアントからこのプロジェクトを開くときに、確実に同じデータ セットを操作できます。単一のプロジェクトを含むエンタープライズ インダストリ モデルにのみ、テンプレートを関連付けることができます。

オフラインで作業し、図面がインダストリ モデル テンプレートに関連付けられていない場合、選択するように指示されます。インダストリ モデル テンプレートを割り当てることができるのは、インフラストラクチャ管理の管理者のみです。インダストリ モデル テンプレートの詳細については、『AutoCAD Map 3D 管理者用ガイド』を参照してください。

注: 複数のインダストリ モデルを含むエンタープライズ インダストリ モデルにテンプレートは使用できません。

使用するデータのサブセットを指定するときは、既存のジョブを指定できます。

サーバに再接続するときは、編集したコンテンツをソース コンテンツに結合できます。[変更を結合]ダイアログ ボックスを使用して、コンテンツをサーバに結合できます。

注: 競合が検出された場合、結合プロセスを完了するには競合を解決する必要があります。

ジョブ

エンタープライズ インダストリ モデルのフィーチャ ロッキングの両タイプ(楽観的および悲観的)は、オフライン編集モードでサポートされています。ダイレクト編集モードと比較して、フィーチャを修正しても、範囲外のフィーチャの挿入、削除、更新などの情報がすぐに表示されることはありません。また、フィーチャを変更しても、ダイレクト編集モードで別のジョブによってロックされているフィーチャは修正されません。これはすべて変更の結合処理中に行われます。

注: 定義されている範囲を持つジョブの場合、変更の合成処理中にチェックインできるのは、その範囲の内側にある修正のみであることに注意してください。

悲観的フィーチャ ロック

オフライン編集モードでは、フィーチャはロックされません。これは、直接修正やオフライン編集モードに取り込まれたロック済みのフィーチャでも同様です。変更の結合処理中、ダイレクト編集モードで他のジョブによって既にロックされているフィーチャをチェックインするときは、常に通知されます。