サブ機能の付いた Maya のライセンスを借用する

一般的なAutodesk ライセンス借用手順を使用して Maya のライセンスを借用することは、Maya のバッチ レンダー ノードなどの特殊なノードのライセンスを借用することとは異なります。

注: ライセンスを借用した状態で Maya バッチ レンダラを使用する場合、次の手順を実行します。

Maya ライセンスを借用する

Maya ライセンスを借用するには(Windows)

    注: LMTOOLS ユーティリティは Network License Manager に同梱されています。LMTOOLS ユーティリティをインストールしていない場合は、Network License Manager の一部としてインストールできます。「概要 - Network License Manager をインストールする」を参照してください。
  1. LMTOOLS ユーティリティを開きます。
    • Windows 7 Service Pack 1: スタート > すべてのプログラム > Autodesk > Network License Manager > LMTOOLS Utility をクリックします。
    • Windows 8: スタート画面 > アプリ > Autodesk > LMTOOLS Utilityを右クリックします。
  2. LMTOOLS ユーティリティで Borrowing タブに切り替えます。
  3. Vendor Name フィールドに adskflex と入力します。
  4. Return DateReturn Time に入力してから Set Borrow Expiration をクリックします。
  5. Maya を起動します。

    これでサーバから Maya ライセンスが貸与されます。

  6. ライセンス サーバに接続されている間に、Maya のサブ機能(Maya バッチ レンダラなど)を使用します。これで、そのサブ機能のライセンスを自動的に借用できます。

    ライセンス サーバに接続されている間にサブ機能を使用しておくと、接続されていない状態でも後でサブ機能を使用できます。

Maya ライセンスを借用するには(Mac OS X または Linux)

  1. シェル(Linux)またはターミナル(Mac OS X)ウィンドウを開き、lmutil がインストールされているディレクトリに移動します。
  2. 次のコマンドを実行します: lmutil lmborrow adskflex enddate [ time ]

    enddate はライセンスを返却する日付で、書式は dd-mmm-yyyy です。 time 引数は任意で、24 時間形式( hh:mm )で指定します。

    たとえば、lmutil lmborrow adskflex 14-oct-2014 [14:00] であれば、2014 年 10 月 14 日午後 2 時までライセンスを借用できます。

  3. Maya を起動します。

    これでサーバから Maya ライセンスが貸与されます。

  4. ライセンス サーバに接続されている間に、Maya のサブ機能(Maya バッチ レンダラなど)を使用します。これで、これらのサブ機能のライセンスを自動的に借用できます。

    ライセンス サーバに接続されている間にサブ機能を使用しておくと、接続されていない状態でも後でサブ機能を使用できます。

Maya ライセンスの借用を中止する

ライセンスの借用中止とライセンスの返却は別です。必要なすべてのライセンスをチェックしたが、ネットワーク サーバに接続している間にまだサブ機能を使用する予定がありライセンスを借用したくない場合は、ライセンスの借用を中止できます。

たとえば、MayaMaya バッチ レンダラのライセンスを借用した後で、バッチ レンダラを使用する(すなわち、Maya バッチ レンダラのサブ機能のライセンスを自動的に使用する)ときにサーバからバッチ レンダラのライセンスを借用しないように、借用を中止することができます。この場合、借用を中止した後も、Maya とバッチ レンダーのライセンスは指定した返却日まで借用されたままですが、使用したバッチ レンダーのライセンスはサーバにあります。

Maya ライセンスの借用を中止するには(Windows)

  1. LMTOOLS ユーティリティを開きます。
    • Windows 7 Service Pack 1: スタート > すべてのプログラム > Autodesk > Network License Manager > LMTOOLS Utility をクリックします。
    • Windows 8: スタート画面 > アプリ > Autodesk > LMTOOLS Utilityを右クリックします。
  2. LMTOOLS ユーティリティで Borrowing タブに切り替えます。
  3. Don’t Borrow Anymore Today をクリックします。

Maya ライセンスの借用を中止するには(Mac OS X または Linux)

  1. シェル(Linux)またはターミナル(Mac OS X)ウィンドウを開き、lmutil がインストールされているディレクトリに移動します。
  2. 次のコマンドを実行します: lmutil lmborrow -clear

Maya ライセンスとサブ機能のライセンスを返却する

ライセンスを借用するときに設定した返却日になると、借用したネットワーク ライセンスはネットワーク ライセンス サーバに自動的に返却されます。借用ライセンスを返却するときにネットワーク ライセンス サーバに接続されている場合には、借用期限よりも早くライセンスを返却することも可能です。

ライセンスを返却すると、ライセンスをネットワークに返却して自分以外の誰かがそのライセンスを使用または借用できるようになります。借用ライセンスを返却すると、ネットワーク ライセンス サーバに接続しているときにライセンスを再び借用できるようになり、サーバ上のライセンスが有効になります。

ライセンス サーバから借用した Maya ライセンスを有する間に Maya バッチ レンダーの機能を使用する場合、サブ機能のライセンスが自動的に借用されます。以下の手順では、サブ機能のライセンスを適切に返却する方法も説明します。次の表に、サブ機能を使用するときに必要な機能コードを示します。

機能またはサブ機能 機能ライセンス コード

Maya

85694MAYA_2015_0F

Maya バッチ レンダー

85694MAYAMMR1_2015_0F

ライセンスを期日前に返却するには(Windows)

  1. LMTOOLS ユーティリティを開きます。
    • Windows 7 Service Pack 1: スタート > すべてのプログラム > Autodesk > Network License Manager > LMTOOLS Utility をクリックします。
    • Windows 8: スタート画面 > アプリ > Autodesk > LMTOOLS Utilityを右クリックします。
  2. LMTOOLS ユーティリティで Borrowing タブに切り替えます。
  3. List Currently Borrowed Features をクリックし、Borrowing タブに表示されたサブ機能を確認します。

    たとえば、Maya バッチ レンダラを使用した場合、そのサブ機能のコード 85694MAYAMMR1_2015_0F が表示されます。

  4. (オプション)サブ機能のライセンスを返却する場合、サブ機能コードを Feature Name フィールドにコピー&ペーストします。
  5. Return Borrowed Licenses Early をクリックします。
  6. 借用しているすべてのサブ機能で手順 4 と 5 を繰り返します。

ライセンスを期日前に返却するには(Mac OS X または Linux)

    ライセンスを借用しているコンピュータで以下を実行します。

  1. シェル(Linux)またはターミナル(Mac OS X)ウィンドウを開き、lmutil がインストールされているディレクトリに移動します。
  2. 次のコマンドを実行して借用しているサブ機能ライセンスを確認します: lmutil lmborrow -status

    このコマンドは、チェックしたすべてのサブ機能ライセンスの機能コードを返します。たとえば、Maya バッチ レンダラを使用した場合、その機能のコード 85694MAYAMMR1_2015_0F が表示されます。

  3. 次のコマンドを実行します: lmutil lmborrow -return <feature>

    <feature> には、ライセンスを返却する機能またはサブ機能のコードを指定します。