選択したカメラやオブジェクト、ライトを通してシーンを見ます。
シーンを見るカメラのニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)とファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)の値を設定できます。
ハードウェア レンダリング、ベクター レンダリング、mental ray for Maya レンダリングの場合、この値はパース ビューまたは正投影カメラのニア(Near)とファー(Far)クリップ プレーンの距離を表しています。ニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)の既定値は 0.1、ファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)の既定値は 10000 です。
Maya ソフトウェア レンダリングでは、既定ではクリップ プレーンの自動レンダリング(Auto Render Clip Plane)がオンに設定されているため(クリップ プレーンの自動レンダリング(Auto Render Clip Plane)を参照)、ニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)およびファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)の値がクリップ プレーンの位置を定義することはありません。
ニア クリッピング プレーンと ファー クリッピング プレーン間の距離が、シーンにすべてのオブジェクトを含めるために必要な距離よりも大きい場合、画質の低いオブジェクトが出てきます。ニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)とファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)は、必要な結果を生成する最も小さい値と最も大きい値にそれぞれ設定してください。
通常、レンダーの対象とするオブジェクトはカメラから一定距離の範囲内にあります。シーン内にあるレンダリング対象の全オブジェクトが若干の余裕を持ってニア/ファー クリッピング プレーンの間に入るようにニア クリップ プレーン(Near Clip Plane)とファー クリップ プレーン(Far Clip Plane)の値を設定すると、イメージの質を改良することができます。
深度の精度はほとんどニア クリップ プレーンの周りに集中しているので、離れたところにあるオブジェクトにはあまりディテールを加えないようにしてください。
このコンセプトはハードウェア レンダリングにとって重要です。32 ビットであるソフトウェア レンダリングとは対照的に、24 ビットの深度精度しかないからです。