名前付け

ELF コマンドを使用して作成された UI 要素にはすべて名前があります。作成後、要素を参照するためには名前が必要です。たとえば、コントロールの現在値や状態を照会するためにはコントロール名が必要です。ELF コマンドを使用してコントロールを作成する場合、名前はコマンドの最後のパラメータになります。コントロールに名前を指定しなければ、他と重複しない名前が生成されます。

ウィンドウを除くすべての ELF 要素には親があり、ELF 要素はこの親の中に存在します。既存の UI 要素と名前が衝突しないようにするため、名前は親のスコープ内でのみ一意である必要があります。たとえば、メニューを作成するスクリプト(上記を参照)には、各メニューに「menuItem1」という名前のメニュー項目があります。同じ名前の要素を区別するには、要素の全階層を表すパス名が使用されます。これらのメニュー項目の場合、フル ネームは「ExampleWindow3|TestFileMenu|menuItem1」、「ExampleWindow3|TestEditMenu|menuItem1」と「ExampleWindow3|TestOptionsMenu|menuItem1」になります。スクリプト 3 のウィンドウがまだ認識可能であれば、次のコマンドを一度に 1 つずつ実行してそれぞれのラベルを照会します。

menuItem -query -label ExampleWindow3|TestFileMenu|menuItem1;
menuItem -query -label ExampleWindow3|TestEditMenu|menuItem1;
menuItem -query -label ExampleWindow3|TestOptionsMenu|menuItem1;

UI 要素を作成する ELF コマンドはすべて、その要素のフル ネームを返します。要素のフル ネームを使用することにより、確実に正しい要素を参照することができます。たとえば、「menuItem1」のような要素のショート ネームを使用すると、同じ名前の複数の要素が存在して、目的の要素を参照しない可能性があります。ショート ネームを使用すると、現在の既定のペアレントの下から一致するものが検索されます。一致するものが複数見つかった場合、最初に見つかったものが返されます。