オブジェクトをポイント微調整する

ポイント微調整とは、オブジェクトの個々のポイントでキーの移動や設定を行うことです。デフォーマを使用したオブジェクトのポイントを微調整する場合、Maya ではデフォーマを使用した際に発生する予期せぬ変形結果を自動的に回避するようになっています。すなわち、デフォーマ適用以前の状態を仮定してポイントの微調整を行うことが可能です。

デフォーマを作成すると、デフォーマ ノードと共に微調整ノードが作成されます。ディペンデンシー グラフでは、デフォメーション ノードへの入力として微調整ノードを配置するため、デフォメーション ノードの評価前にポイント微調整が実行されます。このノードの配置構造は、既定では、デフォーマを作成するとポイント微調整を初めに行い、次に変形されるという順序になっています。

危険:

デフォーマを作成した後で、変形可能オブジェクト ポイント(CV、頂点、ラティス ポイントなど)の数を変更しないように注意してください。ポイントの数を変更すると、予期しない変形結果が生じる可能性があります。デフォーマを使用する前に、変形可能オブジェクトのトポロジに問題がないか確かめてください。後でさらにモデリングする場合に備えて、オブジェクトのコピーを保存しておくことができます。

変形の流れ(変形順序)として最初にポイント微調整を行う際(既定値)、デフォーマのアトリビュートが初期値(リセットされた値)ではない場合、移動ツール(Move Tool)のマニピュレータとは同じ方向に CV が移動しない可能性があります。これを修正するには、デフォーマのアトリビュートをリセットして初期値に戻してください。または、オブジェクトを変形した後にポイント微調整を行うようにしてください。ただし、Maya が変形適用後にポイント微調整を適用すると、デフォーマ使用時に予期せぬ結果が生じる可能性があります。

ポイント微調整を行った後に、ポイント微調整を行わなかった場合のオブジェクトの変形結果を確認するには、微調整(Tweak)ノードを無効にしてください。