GPU キャッシュ プリファレンス(GPU Cache Preferences)

GPU キャッシュ(GPU Cache)のプリファレンスでは、gpuCache プラグインの動作とパフォーマンスをコントロールするシステム グラフィック カード パラメータを設定できます。プリファレンス(Preferences)ウィンドウのGPU キャッシュ(GPU Cache)カテゴリでは、次のプリファレンスを設定できます。

GPU キャッシュについては、「パイプライン キャッシュの概要」を参照してください。

ハードウェア情報(Hardware Information)

システムに取り付けられているグラフィックス カードに関する情報を読み取り専用で表示します。

製造元(Manufacturer)

グラフィックス カードの製造元。

モデル(Model)

グラフィック カードのモデル。

ドライバ番号(Driver Number)

システムに取り付けられているグラフィックス カード ドライバのバージョンを表示します。

GPU メモリ (MB) (GPU Memory in MB)

システムで使用されているグラフィックス カード メモリの容量。

すべてを自動に設定

すべてを自動に設定(Set All to Automatic)をオンにすると、すべての GPU キャッシュ プリファレンスの自動(Automatic)オプションがオンに設定されます。すべてを自動に設定(Set All to Automatic)をオフにしても、自動(Automatic)オプションは無効になりません。

既定の自動(Automatic)オプションは、システムのハードウェアとオペレーティング システム プロファイルで決まります。プリファレンスで自動(Automatic)オプションがオフの場合は、値を入力するか、使用可能なオプションの中から選択できます。

VRAM 管理(VRAM Management)

すべてのキャッシュ バッファの最大 VRAM(Maximum VRAM for All Cache Buffers)

gpuCache プラグインと GPU キャッシング操作に割り当てられる頂点バッファ オブジェクトの最大合計サイズを指定します。

GPU キャッシュ バッファの最大数(Maximum Number of GPU Cache Buffers)

GPU キャッシングに割り当てられる頂点バッファ オブジェクトの最大数を指定します。

GPU キャッシングでのシェイプごとの最小頂点数(Minimum Vertices Per Shape for GPU Caching)

頂点バッファ オブジェクトを使用する前にシェイプに含める必要がある頂点の最小数を指定します。指定された値よりも少ない数の頂点を含むシェイプでは、システム メモリが使用されます。

低 VRAM 操作(Low VRAM Operation)

各フレームの頂点バッファ オブジェクトを保持するビデオ カードのメモリが不十分である場合にジオメトリの描画に使用するメモリ ソースを指定します。

重要:
システムの GPU キャッシングのパフォーマンスが遅い場合、Maya がグラフィック カードで利用可能な VRAM の量を検出できない場合があります。この場合、すべてのキャッシュ バッファの最大 VRAM(Maximum VRAM for All Cache Buffers)を手動で設定することができます。VBO キャッシュ サイズを設定するためのガイドとして、下の表を使用してください。
VRAM (Mb) GPU キャッシングに利用可能(Mb) 他のプロセスに利用可能(Mb)
0 0 0
128 0 128
512 256 256
1024 640 384
2048 1356 512
3072 2560 512

OpenGL ベースの選択オプション(OpenGL-Based Selection Options)

OpenGL セレクション モード(OpenGL Selection Mode)

選択に Open GL ピッキングを実行している場合に、ジオメトリの描画に頂点配列またはグラフィックス カード メモリのどちらを使用するか指定します。

ラスタ ベース選択までのワイヤフレームのしきい値(Wireframe Threshold Until Raster-Based Selection)

ワイヤフレームの選択に OpenGL ピッキングまたはラスタ ベースのピッキングのどちらを使用するか決定するしきい値を指定します。キャッシュのキャッシュ ノードあたりの頂点(vertices per cache node)の数が、設定された値を超えると、ラスタ べースのピッキングが使用されます。

ラスタ ベース選択までのサーフェスのしきい値(Surface Threshold Until Raster-Based Selection)

サーフェスの選択に OpenGL ピッキングまたはラスタ ベースのピッキングのどちらを使用するか決定するしきい値を指定します。キャッシュのキャッシュ ノードあたりの頂点(vertices per cache node)の数が、設定された値を超えると、ラスタ べースのピッキングが使用されます。

表示の詳細設定(Advanced Display Settings)

頂点配列の無効化(Disable Vertex Arrays)

頂点配列と OpenGL プリミティブのどちらを使用するか指定します。

両面ライティング(Two Sided Lighting)

グラフィックス カードで OpenGL の両面ライティングと Maya の両面ライティングのエミュレーションのどちらを使用するか指定します。

UV 座標(UV Coordinates)

UV 座標を GPU キャッシュ ファイルに書き込むか、GPU キャッシュ ファイルから UV 座標を読み取るかを指定します。

バックグラウンド読み込み(Background Reading)

グラフィックス カード メモリへの GPU キャッシュ ファイルのバックグラウンド ロードをオンにします。キャッシュがロードされると、シーン ビューで GPU キャッシュ内のオブジェクトが表示されます。

ロード時に gpuCache ノードを削除、複製、名前変更することができます。バックグラウンド読み込み(Background Reading)は、シーン アセンブリ キャッシュ リプリゼンテーションなどのすべての GPU キャッシュ ファイルに適用されます。

バックグラウンドの読み込みリフレッシュ間隔(Background Reading Refresh Interval)

バックグラウンドに GPU キャッシュ ファイルをロードしたときの、シーン ビューの描画の更新頻度を指定します。