一般的な情報メッセージ

dgInfo コマンドを使用して DG の情報を取得する場合、以下の情報メッセージが表示されることがあります。接続のそれぞれのプラグでは、2 つの状態情報が行末に一緒に表示されます。

CLEAN PROP

CLEAN PROP は、グラフが正常に評価された場合の通常の状態です。

これは、ノードのデータブロックのプラグ値が正しく、プラグ値(またはその上流値)への継続的な変更が、そのプラグ値に依存するすべてのプラグに伝播していることを示します(下流の接続や影響を受ける出力など)。

DIRTY BLOCK
DIRTY BLOCK は、プラグの上流値は変更されているが、そのプラグ値の評価要求が通過していない場合の通常の状態です。DIRTY は、上流値による影響に応じて、データブロック内のプラグの現在値の正誤を示します。getAttr コマンドを使用して直接的に、あるいは下流値の要求を介して間接的に要求を出すと、すべての上流プラグの DG 評価がトリガされます。BLOCK は、アニメートされたシーケンスのフレーム変更など、多数の値の変更時にダーティ フラグが過剰に伝播することを防止するための最適化です。つまり、このプラグの上流値を変更しても、追加のダーティ メッセージは下流プラグおよび影響を受けるプラグには送信されません。
DIRTY PROP

DIRTY PROP は、プラグの上流値は変更されているが、そのプラグ値の評価要求が通過していない場合の、一般的ではないが依然として有効な状態です。

DIRTY BLOCK 状態と同様に、その値の要求が出されると評価をトリガします。

DIRTY BLOCK との相違点は、上流プラグから変更が送られたときに、このプラグがすべての下流プラグおよび影響を受けるプラグにダーティ メッセージを再度伝播することです。この状態が起こるのは、前回にこのプラグがダーティであるとマークされたときに、すべての下流プラグがダーティ状態の通知を受けたかどうかを DG で特定できない場合のみです(ダーティ伝播がノードによって妨害された場合や、前回のダーティ メッセージ以降にグラフ接続が変更された場合など)。

CLEAN BLOCK
CLEAN BLOCK は、有効な DG では発生しません。これは、プラグ値がクリーン(有効)である場合に、その値が変更されてもダーティ状態を伝播しません。したがって、下流ノードはグラフ変更の通知を受けないため、適正に評価されません。この無効な状態を元に戻すには、dgdirty -a コマンドを入力してすべてをダーティとしてマークし、適正な評価を再始動します(このコマンドは DG で CTL+ALT+DEL を行ったときと同じです)。