グルームをベイク処理(Groom Bake)モディファイアを使用すると、1 つのモディファイアまたはモディファイア チェーンから出力される情報を XPD キャッシュ ファイルに保存することができます。グルームをベイク処理(Groom Bake)モディファイアがこのデータへのポインタとなり、他のモディファイアがこれを使用します。このようにして XGen は、他のモディファイア(Modifiers)のためにデータを処理するのではなく、ディスクからデータを読み込みます。モディファイア チェーンの中でアクティブの場合は、グルームをベイク処理(Groom Bake)により、それより下のモディファイアがすべて非アクティブになります。
プレビューやレンダリングでは、プリミティブ ジェネレータがグルームをベイク処理(Groom Bake)モディファイアによって作成された XPD ファイルを読み込みます。チェーンの中のグルームをベイク処理(Groom Bake)より後にあるモディファイアは非アクティブにならないため、XPD ファイルからデータを読み込みます。グルームをベイク処理(Groom Bake)を使用すると、レンダー時間が改善されます。特に、ディスクリプションに多くのモディファイアが使用されている場合はその効果があります。ディスクリプションに追加できるグルームをベイク処理(Groom Bake)モディファイアのインスタンスは 1 つだけです。
以下の状況で、モディファイア チェーンでグルームをベイク処理(Groom Bake)を配置します。
- プレーン アニメーション(Plane Anim)などアニメーションベースのモディファイアを使用する。この場合、グルームをベイク処理(Groom Bake)をアニメーションベースのモディファイアの前に配置してください。レンダリング時は、チェーン内のすべてのモディファイアに対してではなく、各フレームからアニメーション データのみを処理する必要があります。
- Alembic ジオメトリはメッシュ カット(Mesh Cut)などのモディファイアで使用されます。
- 制作パイプラインを通してデータを渡す。
重要な注意事項
次のようなディスクリプションに対しては、グルームのベイク処理(Groom Bake)モディファイヤの使用を避けてください。
- 大量のスプライン プリミティブを生成するもの。
- アーカイブされたツリー プリミティブなどの、大量のプロキシ シェイプを使用するもの。
どちらの場合も、処理後の XPD ファイルが大規模になり、ロードに時間がかかります。