プリファレンス(Preferences)ウィンドウの選択項目(Selection)カテゴリでは、以下のプリファレンスを設定できます。
モディファイア(Modifiers)セクションは Maya の選択操作を制御します。すなわち、選択操作を行った場合の表示内容を、マスクと共に制御します。次の中から 1 つまたは複数のオプションをオンに設定できます。
階層内で一番上にあるオブジェクトを選択します。
この機能がオンの場合、1 回のクリック & ドラッグ操作で、同じトランスフォーム ツールを使用し続けることができます。移動ツール(Move Tool)を使用して 1 つのオブジェクトを移動した後、次のオブジェクトをクリックすると移動ツール(Move Tool)が表示されます。すなわち、オブジェクトを選択した後、移動ツール(Move Tool)を再度選択する必要はなく、選択したオブジェクトを次々に移動ツール(Move Tool)で操作することができます。既定はオフです。
この機能がオンの場合、オブジェクト モードからコンポーネント モードに切り替えても、選択されたオブジェクトは影響を受けません。したがって、オブジェクトとコンポーネントを同時に選択することができます。既定はオンです。
この機能がオンの場合、ビュー内でオブジェクトが重なって表示されているときに、オブジェクトのポップアップ リストを表示してオブジェクトを選択することができます。ポップアップ メニューを表示するには、オブジェクトの重なり合っている領域をクリックします。既定はオフです。リストにある項目を選択すると、選択項目がシーン ビューでハイライトされます。現在選択されている項目は、リストではボックスでマークされて表示されます。(以前はポップアップ メニュー選択項目と呼んでいました。)
(Linux)左マウス ボタンを押しながらリストにある項目を選択します。
この機能がオンの場合、すべてのオブジェクトを同じ選択優先順位で処理します。すなわち、選択順の制限を受けません。既定はオフです。
ポップアップ リストの展開(Expand popup list)をオンに切り替えると、階層内のオブジェクトとその下にあるすべてのノードの全ポップアップ リストが表示されます。既定はオフです。
マウス カーソルがコンポーネントの上を通過するときに、カラーを変化させてコンポーネントをハイライトします。
オブジェクトのポップアップ選択をオンにし、コンポーネントのポップアップ選択をオフにするよう選択します。これは、ピック チューザ(Pick Chooser)メニューをオンにしていてコンポーネント モード状態であるときに、オブジェクトの反対側にある必要のないフェースや頂点を誤って選択してしまう(フェース全体がオンの状態でフェースを選択する場合に顕著です)、といった状況を防ぐために便利です。
この動作は、ピック チューザ(Pick Chooser)メニューの結果です。クリックしたコンポーネントだけを確実に選択するには、コンポーネントのピック チューザの無効化(Disable Pick Chooser for Components)をオンにします。
このオプションでは、アセットがカプセル化しているオブジェクトを選択することで、そのアセットを選択できます。
これをオンに設定すると、シェーディング モードでカメラの視点から遮断されたコンポーネントは選択できなくなります(後ろ向きのコンポーネントや手前のコンポーネントの後ろに隠れているコンポーネントなど)。
ノードを選択トランスフォームとして指定してある場合には、必ずこのオプションが適用されます。高度なアセットがブラックボックス化され、ノードが選択トランスフォームとしてパブリッシュされている場合、そのノードを選択すると、高度なアセットも選択されます。
このオプションで、コンポーネントの選択順のトラックを開始できます。
このオプションは、ポリゴン コンポーネントにのみ適用されます。このオプションをオンにすると、セレクション タイプを切り替えるときにコンポーネントの選択がバックアップされ、切り替えようとしている目的のタイプが復元されます。既定では、このオプションはオンです。
マウス カーソルの周りの選択領域(クリック ボックス)のサイズを制御します。オブジェクトまたはコンポーネントがうまく選択できない場合は、このオプションを調整してみてください。たとえば、クリック ボックスのサイズを大きくするとカーブの選択が簡単になる場合があります。画面表示の解像度が高い場合も、クリック ボックスのサイズを大きくすると便利です。
カーソルがオブジェクトの外側にあるときに、デッド スペースで、事前選択の許容値を設定することによって、エッジと頂点を選択できます。既定では、デッド スペースを選択(Select dead space)は 4 ピクセルに設定されています。「デッド スペースで選択する」を参照してください。
カーソルがオブジェクトの外側にあるときに、デッド スペースで、事前選択の許容値を設定することによって、エッジと頂点を微調整できます。既定では、デッド スペースを微調整(Tweak dead space)は 120 ピクセルに設定されています。
ポリゴン フェースの選択方法を指定します。
フェースの中心でポリゴン フェースを選択します。すなわち、フェース全体を選択するには、そのフェースの中心のボックスをクリックする必要があります。
フェース全体を選択します。フェース上の任意の場所(エッジも含む)をクリックして、フェースを選択することができます。
オブジェクトおよびコンポーネントに対し選択優先順位を設定することができます。たとえば、既定の設定では、NURBS カーブの選択優先順位はサーフェスよりも高くなっています。したがって、この選択優先順位では、NURBS カーブとサーフェスの両方を含むジオメトリを選択した場合、Maya はサーフェスよりも NURBS カーブを先に選択します。