サイズ自動変更(Auto Resize)

サイズ自動変更(Auto Resize)

サイズ自動変更(Auto Resize)をオンにすると、コンテナ外側の境界付近にあるボクセルの密度が正である場合に、2D と 3D の流体コンテナのサイズがダイナミックに変更されます。たとえば、2D と 3D の流体コンテナは流体の現在の密度に応じて膨張/収縮します。シミュレーションで流体の密度が分散すると、流体の境界サイズは流体の正の密度(Density)のみが収まるように変更されます。

シミュレーション領域が小さくなると、シミュレーション速度が上がってレンダー時間が短縮され、メモリの使用量が少なくなり、結果として流体キャッシュ ファイルも小さくなります。詳細については、流体コンテナのサイズをダイナミックに変更するを参照してください。

閉じた境界のサイズ変更(Resize Closed Boundaries)

これをオンに設定すると、境界線(Boundary)アトリビュートをなし(None)両サイド(Both Sides)、またはいずれかのサイドに設定した流体コンテナのサイズは、軸方向に変更されます。これをオフに設定すると、境界線アトリビュートをなし(None)に設定した流体コンテナのサイズは、軸方向にのみ変更されます。境界線アトリビュートをラップ(Wrap)に設定した流体コンテナのサイズは軸方向に変更されません。詳細については、境界線 X (Boundary X)、境界線 Y (Boundary Y)、境界線 Z (Boundary Z)コンテナの境界での流体の動作を変更するを参照してください。

閉じた境界のサイズ変更(Resize Closed Boundaries)は既定ではオンであり、サイズ自動変更(Auto Resize)がオンの場合にのみ流体コンテナに作用します。

エミッタへのサイズ変更(Resize To Emitter)

これをオンに設定すると、流体コンテナは流体エミッタの位置を使用してシーン内のオフセットと解像度を設定します。エミッタへのサイズ変更(Resize To Emitter)をオンにすると、コンテナは移動するエミッタを含むように移動してサイズを変更するため、アニメートしたエミッタを使用する流体エフェクトに効果的です。つまり、開始フレームで流体コンテナの外側にエミッタが存在しても問題ありません。

最大解像度(Max Resolution)アトリビュートは外側の境界のサイズ変更を設定します。流体が既に最大解像度(Max Resolution)まで拡大した場合、流体ボリュームの外側に移動するエミッタを追いかけて拡張することはなくなります。

エミッタへのサイズ変更(Resize To Emitter)がオンの場合、流体コンテナは 1 つのステップで放出領域へジャンプし収縮します。エミッタへのサイズ変更(Resize To Emitter)がオフの場合、コンテナは 1 フレームにつき 1 ボクセル、サイズを変更します。

注: サブステップでのサイズ変更(Resize in Substeps)をオンにして、サブステップごとにコンテナのサイズを変更することができます。
サブステップでのサイズ変更(Resize In Substeps)
オンの場合、サイズ自動変更が設定された流体コンテナは、サブステップごとにサイズ変更されます。サブステップでのサイズ変更(Resize In Substeps)がオフのとき、流体ではシミュレーション ステップごとに 1 ボクセルしかサイズ変更できません。
注: サイズ自動変更(Auto Resize)サブステップでのサイズ変更(Resize In Substeps)をオンにしている場合にのみ、衝突境界がサブステップごとに評価されます。
最大解像度(Max Resolution)

側面 1 つあたりの平均最大解像度を指定します。エミッタへのサイズ変更(Resize to Emitter)がオンの場合、流体コンテナのサイズはこの値に変更されます。

たとえば、最大解像度(Max Resolution)が 10 に設定されている場合、流体の合計解像度は 10×10×10 を超えることはできません。つまり、解像度(Resolution)が 5×20×10 の 3D 流体を作成することはできますが、6×20×10 の 3D 流体は作成できません。同様に、解像度(Resolution)が 20×50 の 2D 流体は作成できますが、21×50 の 2D 流体は作成できません。

ダイナミック オフセット(Dynamic Offset)

サイズ自動変更(Auto Resize)がオンの場合に、計算される流体のローカル空間移動を表示します。この値は、流体の自動サイズ変更時に設定されるか、流体の nCache ファイルから読み取りられます。

サイズ自動変更のしきい値(Auto Resize Threshold)

サイズ自動変更(Auto Resize)がオンの場合、サイズ自動変更のしきい値(Auto Resize Threshold)は流体コンテナのサイズ変更が起こる密度のしきい値を設定します。サイズ自動変更のしきい値(Auto Resize Threshold)は、コンテナ エッジから 2 番目の列にあるボクセルの現在の密度(Density)の値を使用して流体の外側の境界を特定し、それに応じて流体コンテナのサイズを変更します。しきい値を大きくすると、コンテナ境界の流体の密度(Density)は小さくなります。

詳細については、流体コンテナのサイズをダイナミックに変更するを参照してください。

サイズ自動変更のマージン(Auto Resize Margin)

流体コンテナの境界と、流体内の一定以上の密度の領域の間に追加される空のボクセルの数を指定します。サイズ自動変更のマージン(Auto Resize Margin)により、流体はサイズが自動的に変更される境界線付近で、より自然に流れるようになります。密度が低く高速で移動する流体に使用すると便利です。サイズ自動変更のマージン(Auto Resize Margin)により、サイズ自動変更のしきい値(Auto Resize Threshold)による流体コンテナのサイズ変更方法が影響を受けることはありません。

高速に流れる流体でサイズ自動変更のマージン(Auto Resize Margin)を使用する場合、サブステップ(Substep)には小さい値を使用します。