バッチとコマンド ライン レンダリングは、レンダー レイヤと相互に作用します。このセクションでは、このレンダリングの仕組みについて説明します。
Maya の以前のバージョンのコマンド ライン レンダリングでは、フレームの各レンダー レイヤが次のフレームに移動する前にレンダーされました。
Maya 8 からは、さまざまなレイヤの各種レンダラの使用をサポートするために、次の図に示すように、コマンド ラインからのレンダー(render)が、次のレイヤに移動する前に特定のレイヤのすべてのフレームをレンダーします。
以前のレンダー動作をダッシュ記号の矢印で示します。現在のレンダー動作を緑の矢印で示します。レイヤは、レイヤ マネージャに表示される順序でレンダーされます。
特定のフレームの完了によって起動されるスクリプトが、最終レイヤがレンダーされるまで起動されないため、これはディスパッチャ(dispatchers)および他のレンダー マネージャに影響を与える場合があります。
最大限に効率化するには、フレーム/レイヤのバッチおよびコマンド ラインの処理順序が必要です。レイヤの切り替えは、すべてのアトリビュートのオーバーライドを更新する必要があるため、レンダー処理に影響を与えます。
コマンド ライン レンダラですべてのレイヤをレンダーするには
render -r file <filename>
バッチ レンダラは、レイヤ単位に指定したファイルのレンダラを使用して、シーンをレンダーします。
さらに、-rl フラグはレンダーするレイヤを指定します。
たとえば、Render -r file -rl layer1 <filename> は、layer1 で指定したレンダラを使用して layer1 をレンダーします。Render -r sw -rl layer1 <filename> は、どのレンダラがファイルで指定されていても、ソフトウェア レンダラを使用して layer1 をレンダーします。
レンダラを明示的に指定しない場合、シーン ファイルで指定したレンダラが使用されます。この動作は Maya 2010 から変わりました。