流体の現在の状態を保存する

シミュレーションの任意のフレームにおける流体のグリッド プロパティ値を保存し、保存した状態を別の流体コンテナに追加することができます。

流体の現在の状態を保存するには

1. 流体コンテナにプロパティ値を追加します。詳細については、流体コンテナへプロパティを追加するを参照してください。
2. 必要に応じてシミュレーションを再生し、保存したい流体プロパティ値のフレームでシミュレーションを停止します。
3. 流体コンテナを選択します。
4. 流体エフェクト > 状態を別名で保存(Fluid Effects > Save State As)を選択します。

   保存(Save)ウィンドウが開き、次のパスが表示されます。

   (Windows)

   <ドライブ名>:¥Program Files¥Autodesk¥Maya2015¥presets¥fluids¥initialStates

   (Mac OS X)

   /Applications/Autodesk/Maya2015/Maya/Contents/presets/ fluids/initialStates

   (Linux)

   /usr/autodesk/maya2015/presets/fluids/initialStates

5. 流体の状態を保存するバイザー(Visor)のフォルダを展開し、サブフォルダを選択します。
   • 流体が 2D 流体の場合は 2d フォルダを選択します。
   • 流体が 3D 流体の場合は 3d フォルダを選択します。
     注:

     バイザー(Visor)からアクセス可能で書き込み権限があるディレクトリであればどのディレクトリにでも保存できます。

6. ファイル名(File name)のフィールドに現在の状態ファイルの名前を入力し、保存(Save)をクリックします。

   以下が実行されます。

   • 次の場所にキャッシュ ファイル(拡張子は .mfci)が作成されます。

   (Windows)

   <ドライブ名>:¥Program Files¥Autodesk¥Maya2015¥presets¥fluids¥.mayaData

   (Mac OS X)

   /Applications/Autodesk/Maya2015/Maya/Contents/presets/ fluids/.mayaData

   (Linux)

   /usr/autodesk/maya2015/presets/fluids/.mayaData

   (ステップ 5 で Maya インストール ディレクトリ下以外の場所にブラウズした場合は、その場所に .mayaData ディレクトリ、キャッシュが作成されます。)

   • バイザー(Visor)の選択した場所に MEL ファイルが作成されます。MEL ファイルは現在の状態キャッシュ ファイルを単純にパッケージ化したもので、バイザー(Visor)からアクセスできます。
   • バイザー(Visor)の流体の初期設定(Fluid Initial States)タブにある現在の状態のアイコンに Maya の既定のロゴ スウォッチが割り当てられます。

   これで、この現在の状態を作成するのに使用したコンテナと同じ次元(2D または 3D)の任意の流体コンテナに現在の状態を追加できるようになりました。詳細については、流体コンテナへ定義済み初期状態を追加するを参照してください。

   注:

   バイザー(Visor)の既定のタブはプリファレンスに保存されます。バイザー(Visor)のタブには Maya がインストールされている場所のディレクトリ構造が示されますが、2 つの異なるインストール場所から Maya を実行した場合、最初の実行のプリファレンスが 2 番目の実行した時に表示されるバイザーのタブの場所に影響を与えます。バイザーは実行しているインストール場所内の位置が示されるので、正しい場所に状態を保存していると勘違いすることがあります。これを回避するには、バイザーに直前に保存したプリセットを完全に無視させるだけです。タブ > 既定のタブに戻す(Tabs > Revert to Default Tabs)を選択すると、タブの表示は既定値に戻ります。

保存した現在の状態のカスタム スウォッチをバイザーに作成するには

1. レンダー ビュー(Render View)でサンプルをレンダーします。
2. レンダー ビュー(Render View)で、ビュー > ハイパーシェード/バイザーにスウォッチをグラブ(View > Grab Swatch to Hypershade/Visor)を選択します。
3. 正方形をドラッグして、スウォッチとして使用したいイメージの一部を選択します。
4. バイザー(Visor)を開き、流体の初期設定(Fluid Initial States)タブで現在の状態を保存したフォルダを開きます。
5. 中マウス ボタンを使用して、選択したイメージを現在の状態のスウォッチにドラッグします。状態を保存したフォルダの .mayaSwatches サブフォルダにスウォッチが保存されます。例:

   (Windows)

   <ドライブ名>:¥Program Files¥Autodesk¥Maya2015¥presets¥fluids¥initialStates¥Miscellaneous¥2D¥mayaSwatches

   (Mac OS X)

   /Applications/Autodesk/Maya2015/Maya.app/Contents/presets/ fluids/initialStates/Miscellaneous/2D/.mayaSwatches

   (Linux)

   /usr/autodesk/maya2015/presets/fluids/initialStates/ Miscellaneous/2D/.mayaSwatches