シャドウはライトといっしょに機能し、シーンをより現実的に見せます。シャドウでオブジェクトの位置、たとえば、そのオブジェクトが地に着いているのか空中で静止しているのかどうかを定義することができます。シャドウのエッジはソフトにもハードにもすることができ、シャドウを使用する(または使用しない)ことで、シーン内のオブジェクトにバランスやコントラストを追加することができます。
シャドウを作成するには、影を落とすライトとサーフェス、そしてそのシャドウが投影されるサーフェスがシーン内に存在しなくてはなりません。また、ライトは、シャドウを生成するサーフェスとそのシャドウが投影されるサーフェスの両方を照らす必要があります。
既定では、Maya のライトはシャドウを投影します。アンビエント ライトを除く、すべてのライトで既定ではレイ トレース シャドウが有効になっています(レイ トレース シャドウの使用(Use Ray Trace Shadows)は、ライトのアトリビュート エディタ(Attribute Editor)のシャドウ(Shadows)セクションのレイ トレース シャドウ アトリビュート(Raytrace Shadow Attributes)セクションの下で有効になっています)。このアトリビュートを無効にして、シャドウを無効にすることができます。シャドウが多すぎると、シーンが見にくくなり、レンダリングにも時間がかかります。このため、必要最小限のシャドウを使用する場合があります。
シーン内のどのライトもシャドウを投影しなければ、たとえ別のサーフェスに遮られても、光源の方を向いているすべてのサーフェスが照らされます(Maya でライトを使用しサーフェスを照らすと、光源に面しているサーフェスは照らされ、光源と反対側にあるサーフェスは暗くなります)。
ただし、シャドウを生成するライトとサーフェスの組み合わせを制御して、シャドウを追加できます。通常は、いくつかの特定のライトとサーフェスを使用してシャドウを生成します。シャドウをこのような特定のライトとシャドウに限定することで、レンダリング時間を短縮できます。
Maya では、照らされていないサーフェスはシャドウとはみなされません。たとえば、光源と反対側にあるサーフェスはまったく照らされません。