モデルに nHair を追加する最終段階として、シーンをレンダリングします。 nHair のレンダリングには、Maya ソフトウェア(Maya Software)レンダラまたは mental ray for Maya レンダラを使用できます。
mental ray でレンダーするには、mental ray をレンダラに設定します。レンダー設定(Render Settings)ウィンドウの機能(Features)タブの追加の機能(Extra Features)セクションにあるファー/ヘアのレンダー(Render Fur/Hair)アトリビュートがオンになっていることを確認してください。レンダリングの設定を変更するには、mayahair.mi シェーダを使います。
mental ray でのヘアのレンダリングには、制作: 急速なヘア(Production: Rapid Hair)という精度プリセット(Quality Preset)を使用することもできます(レンダー設定(Render Settings)ウィンドウの精度(Quality)タブ)。 あるいは、反射でファーまたはヘアをトレースする場合、開始点として、新しい制作: 詳細トレース(Production: Fine Trace)精度プリセット(Quality Preset)を使用することができます。
mental ray でのレンダリングについての詳細は、「mental ray for Maya レンダリング」と、「レンダー設定(Render Settings): mental ray タブ」を参照してください。
Maya ソフトウェア レンダラと mental ray for Maya による nHair レンダリングの違いについては、次の表を参照してください。
nHair に対するライティングとシェーディングの計算方法は、ネイティブの Maya レンダラと mental ray で少し異なるため、生成されるレンダーにはこの点において少し差があります。いずれの場合も Kajiya/Kay というイルミネーション モデルを使用しますが、特定のポイントでの強度は、ネイティブ レンダラではヘア(Hair)独自のモデルで計算され、mental ray レンダラでは mental ray のコアで計算されます。 求められた彩度は、その後、Kajiya/Kay 輝度モデル内で拡散/スペキュラ成分の計算に用いられます。
nHair 項目 | Maya ソフトウェア レンダラ | mental ray for Maya |
---|---|---|
シェーディング |
明るい |
少し暗い |
正確な自由度合成のサポート |
不正確 |
あり |
モーション ブラーのサポート |
3D でのみ |
あり |
ヘアのシーンへの統合 |
z 深度合成によるポスト プロセスとして可能 |
完全な統合が可能 |
レイ トレース シャドウのサポート |
なし |
あり |
深度マップ シャドウのサポート |
あり |
あり |
テクスチャ マッピングされたライトのサポート |
なし |
なし |
レンダリングの精度 |
ピクセル サイズより細いヘアは、不釣合いに太く表示されます。 |
mental ray は、細いヘアの場合でも、高いサンプル カウントによってより正確にレンダーします |