セットとは、関連するオブジェクトまたはコンポーネントの集合体のことです。選択可能な項目はすべてセットにすることができます。セットは、集合体を表す個別のオブジェクトとして存在します。グループと異なり、セットを作成してもシーンの階層構造は変更されません。
オブジェクトを使用して作業を進めるときに、インスタンスで作成されるセットもあります。たとえば、NURBS サーフェスのいくつかの CV にクラスタ デフォーマを追加した場合、Maya によって CV のセットが作成されます。セットを編集すると、デフォメーションのエフェクトを制御できます。また、シェーディング グループおよびレイヤを表すセットと、デフォーマ、フレクサ、およびスキンによってコントロールされるポイントも作成されます。
カスタム セットを作成すると、その項目を単一のアクションで操作することができます。たとえば、NURBS オブジェクトのセットを作成すると、セットを単一の構成要素として表示したり非表示にしたりできます。
セットのメンバーシップは、リレーションシップ エディタ(Relationship Editor)を使って簡単に制御できます。
セットは次のような場合に便利です。
パーティションとは、関連付けられたセットの集合体のことです。パーティションを使用すると、内部のセット間でメンバが重複するのを防止できます。重複するメンバによって問題が引き起こされる可能性がある場合、各セットは別々のパーティションに配置されます。
Maya は、パーティションを作成して、キャラクタ セット、シェーディング グループ、スキン ポイント セット、および排他的デフォーマでメンバが重複しないようにします。
重複を持たないセットを作成するときは、独自のパーティションを作成することができます。
たとえば、漫画の登場人物が微笑んだり大笑いしたりするときの鼻をアニメートするとします。微笑むときの鼻をアニメートするためにクラスタを複数の CV に追加し、大笑いするときの鼻をアニメートするために別のクラスタを異なる CV に追加したとします。
2 つのクラスタを作成すると、同一の CV グループに対して 2 つのセットが作成されます。場合によっては 1 つのセットから別のセットに CV を移動することがありますが、CV を 1 つのセットから別のセットに移動しても、その CV は最初のセットに留まります。最初のセットに CV が残っていると、クラスタの変換時に好ましくない変形エフェクトが付加されます。
この問題を避けるには、パーティションを作成して、そのパーティションに 2 つのセットを配置します。パーティションによって、2 つのセット間でメンバが重複するのを防止することができます。最初のセットから 2 つ目のセットに CV を移動すると、最初のセットの CV は自動的に除去されます。