ランナー システムから充填できるキャビティ数を決定する場合には、多数の要因を考慮する必要があります。
所定のランナー システムから充填できるキャビティの数は、次の条件によって異なります。
成形機のサイズ(利用可能な型締力)
利用可能な射出体積
利用可能な生産時間
必要な生産数
成形品の形状とサイズ
金型費
特定のランナー システムから充填されるキャビティの数は、プログラムがどれだけ容易にランナーバランスの問題を解決できるかに影響を与える場合があります。ランナー システム自体の圧力降下、およびキャビティの充填における圧力降下の組み合わせによっては、バランスの問題が急速に複雑化する場合があります。
次は、キャビティ数を算定するための単純な方程式です。これらの方程式から算出した最小値を使用します。
成形品の寸法許容差がさほど重要でなく、多数の成形が必要な場合は、多数個取り成形の方が適しています。
キャビティ数 =
ここで、
= 1 ロット内の成形品数
= 不良係数、式は
= 1/(1-不良率)
= 1 セットの成形品の生産に要するサイクル タイム
= 1 ロットの成形品の供給に使用できる時間 キャビティ数 =
ここで、
= 成形機最大射出容量の 80%
= 成形品重量 キャビティ数 =
ここで、
= 成形機の可塑化容量
= 1 分当りの予想ショット数
= 成形品重量