射出成形機の稼動費、および過去のダウンタイムを指定します。
コスト アドバイザには、成形品を製造するための生産コストが組み込まれます。必要に応じてサイクル タイムを調整するには(成形機のサイクル タイムよりもオペレータのサイクル タイムを長くする場合など)、[解析のサイクル タイムを無効にする]チェックボックスをオンにして、必要なサイクル タイムを入力します。
色を変更すると、セットアップ費も影響を受けます。それぞれ色の異なる複数の成形品を同時に生産する場合は、金型の変更コストを各成形品に配分するようにしてください。
[成形機費]
は、成形機にかかる 1 時間当りの費用です。この数値には、成形機の稼働に必要となる人件費も含める必要があります。サイクル タイム内に成形後処理が含まれる場合は、人件費の部分をどのように割り当てるかを決定する必要があります。
この成形品の成形で予想される
[ダウンタイム]
を設定するときには、履歴データが役立ちます。
ダイアログ ボックスの要素
- 成形費
- 成形品生産の成形機費に関する情報を表示します。
- 解析のサイクル タイムを無効にする
- サイクル タイムの手動による指定ができます。
- サイクル タイム
- 成形品のサイクル タイムを示します。
注: サイクル タイムが Autodesk Simulation Moldflow Adviser によって指定された場合、その値は実際のサイクル タイムと異なることがあります。この差異は、サイクル タイムが依存している変数の数に起因します。実際のサイクル タイムが長いほど、成形機の消費電力が増大し、全体的な生産工程も長くなるため、結果的に成形品のコストが増加します。
自動計算されたサイクル タイムを変更するには、[コスト アドバイザ]ダイアログ ボックスの[解析のサイクル タイムを無効にする]オプションを選択します。
- 1 ショット当り稼動費
- 成形機を生産工程で使用できるようにセットアップするためのコストです。
- 成形機費
- 1 時間または数時間にわたるショット作成に必要となる成形機関連費です。
- ダウンタイム
- 調整、メンテナンス、修理などの理由で成形機が生産ラインから外される時間の長さであり、生産工程全体に対するパーセンテージで指定します。
- 成形費の見積
- 稼動費に基づいて計算される予想成形費を表示します。
- 1 ショット当り成形費
- 総生産における成形費を表示します。セットアップ費および成形機費を含みます。
- コスト アドバイザでは、サイクル タイムとダウンタイム率も計算に入れられます。
- 全生産の総成形費
- 総生産における成形費を表示します。セットアップ費および成形機費を含みます。
- コスト アドバイザでは、サイクル タイムとダウンタイム率も計算に入れられます。