冷却回路設計

金型の冷却時間は、熱可塑性樹脂射出成形品の生産におけるサイクルタイム全体の 3 分の 2 以上を占めます。効率的な冷却回路設計では、冷却時間を短縮し、その結果、全体的な生産性を向上させることができます。設計の優れた冷却回路では、均一な冷却が可能なため、残留応力が小さくなり、寸法の精度と安定性が維持される結果、成形品の品質が向上します。

生産コストを決定する主要な要因はサイクル タイムであり、サイクル タイムは材料の突出可能温度によって決まります。

成形品の品質を確保するには、次の要因を考慮してください。

下図は、成形品の効果的な冷却により (左)、短時間で高品質な成形品が成形されること (右) を示しています。



下図は、成形品の不適切な冷却により (左)、長い時間で低品質な成形品が生成されること (右) を示しています。



冷却システムの構成要素

金型冷却システムは通常、次の部品から構成されます。



  • A: 排出マニホールド
  • B: 金型
  • C: 供給マニホールド
  • D: ポンプ
  • E: 冷却管
  • F: ホース
  • G: バッフル
  • H: 温度コントローラ