射出位置の局部領域における結果精度を向上するために、2014 Dual Domain および Midplane フロー ソルバーに射出冷却基準が導入されました。これと同じ射出冷却基準が、3D フロー ソルバーにも適応されました。ゲート固化時間結果の精度の改善により、成形品の収縮および反り予測が向上しました。
射出冷却基準は、射出コーンに関連付けられているノードが冷却を開始する時を定義します。成形品の充填が完了した時点、またはショート ショットが発生した場合に、冷却が各射出位置で開始できるかどうかが確認されます。基準は非常に低い流量値で、後続のバレル温度の射出温度への影響を無視できる程十分に小さい値です。2 つの連続するタイム ステップで、射出ノードの流量がこの基準を下回ると、射出ノードの冷却が開始されます。その時点まで、ノードは樹脂温度にあるとみなされます。したがって、異なる射出位置では異なる時間に冷却を開始する可能性があります。その場所で冷却が一旦開始すると、冷却は流量に関係なく継続します。
この機能強化により、特にホットランナーおよびビームノードへの射出位置において、異なるソルバー間(Midplaine, Dual Domain および3D)の解析結果の違いの収束を確認できます。