コアのモデリング

既存のモデルを使用してコア シフト解析用のコアを作成することもできます。もしくは、CAD プログラムからコアをインポートすることもできます。

成形品からはみ出してコアを拡張するには、 [インサート]を使用して金型インサートを作成します。

注: 成形品で Dual Domain メッシュを使用していることを確認します。成形品で Midplane メッシュを使用している場合は、Dual Domain メッシュに変換してから次の手順を実行します。メッシュにエラーがないことを確認します。

1. コアを作成するスタディのコピーを作成します。
2. 新しいレイヤーを作成します。
3. コアに接触している要素を選択して、新しいレイヤーに割り当てます。
4. コアを構成していない要素、およびコア要素を含んでいないレイヤーを削除します。
5. 残りの使用していないノードのうち、コア要素に接続していないノードをすべて削除します。
6. メッシュ内のすべての穴をうめます。
7. すべてのレイヤー上のすべての要素のプロパティを [成形品表面(Dual Domain)] に変更します。
8. メッシュタイプを 3D に変更して、コアを再メッシュします。
   ヒント: メッシュの厚み方向に最低 4 つの要素を使用します。
9. すべてのレイヤー上のすべての要素の [プロパティ タイプ] を[コア 3D]に変更します。
   ヒント: 割り当てたプロパティの名前は解析ログに表示されます。複数のコアがある場合は、各コアの要素に対して異なる名前を持つ [コア 3D] プロパティを個別に適用できます。
10. コアの材料および局部金型表面温度制御を変更するには、すべてのレイヤーのすべての要素を選択して、そのプロパティを編集することで実行できます(右クリックして[プロパティ]を選択するか、 ([形状]タブ > [プロパティ]パネル > [編集]をクリックする)。
11. 金型との結合箇所であるコアが固定されている末端にあるノードに、完全拘束を設定する必要があります。 ([境界条件]タブ > [拘束と荷重]パネル > [拘束] > [完全拘束])を選択します。
12. コアが固定されている末端にあるすべてのノードを選択します。
    ヒント: [囲まれたエンティティの選択]オプションが設定されていることを確認し([形状]タブ > [選択]パネル > [囲まれたエンティティの選択])、選択するノードが 1 列上に配置されるように成形品を回転します。これにより、不要なノードが選択されなくなります。
13. [完全拘束]ツールの[入力パラメータ]セクションで、 [拘束の使用] ドロップダウン ボックスから[コア シフト解析]を選択し、[適用]をクリックして完全拘束を適用します。
14. コア要素を格納しているレイヤーの名前を次のように変更します。
    • コア ノード
    • コア四面体
    • コア拘束
    これにより、既存のレイヤー名の重複を防止でき、成形品のモデルにコアを追加しても、コア レイヤーを容易に識別できるようになります。
15. をクリックし、 ([保存] > [スタディの保存])をクリックし、スタディを保存します。
16. 成形品のモデルが含まれたスタディを開いて、これにコア モデルが含まれたスタディを追加します。

このモデルをコア シフト解析で使用する準備が完了しました。