速度/圧力切り替え点の制御に利用できるさまざまなオプションがあります。
- 自動
- 流動シミュレーションで速度制御から圧力制御に切り替える許容可能な時間を予測するには、このオプションを選択します。切り替えは、充填完了時の圧力スパイクを防止するのに十分間に合うように発生します。この切り替え点は、ラムが瞬時に停止した場合でも、ランナー、ゲート、およびキャビティ内に十分な溶融樹脂減圧を確保して、キャビティを充填できるように選択されます。これには、射出流動が突然停止したが、キャビティのあらゆる場所で圧力がゼロに達するまで、ショート ショットを発生させることなく、キャビティ内で樹脂が流動し続ける状況などが想定できます。
- 充填体積%による
- 指定したパーセンテージのキャビティ体積が充填にされたときに、充填から保圧への切り替えを行うように指定します。既定では、このパーセンテージは 99% です。
注: 射出圧縮成形解析のみに関しては、[充填体積 % による]オプションは、設計成形品重量に対する割合(他の解析のようにキャビティ体積ではなく)を指定します。成形品設計重量は、室温および大気圧での密度に、成形品設計肉厚のキャビティ体積を掛けた数値として定義されます。この解析では、圧縮プレスの移動に伴って、総体積(プレス オープン距離によって生じる追加の領域も含む)が各時間間隔で変化するため、体積は使用されません。つまり、プレスの移動に伴い、総体積は変化し続け、元の総体積とは異なる値となります。また、[充填体積 % による]オプションでは、射出装置のみが制御され、圧縮装置は制御されません。
- 射出圧による
- 成形機が指定した射出圧力に達したときに、充填から保圧への切り替えを行うように指定します。
- 油圧による
- 成形機が指定した油圧に達したときに、充填から保圧への切り替えを行うように指定します。
- 型締力による
- 型締力が指定した限界に達したときに、切り替えを行うように指定します。
- 圧力制御点による
- 指定したメッシュ位置で指定した圧力に達したときに、充填から保圧への切り替えを行うように指定します。
- 射出時間による
- サイクル開始から経過した指定時間に、充填から保圧への切り替えを行うように指定します。
- 最初に到達した条件による
- このオプションは、上記の切り替え基準から複数を指定する場合に選択します。この場合、設定した基準の 1 つが満たされた時点で、速度/圧力切り替えが起こります。