このダイアログ ボックスは、「成形品インサート」タイプの要素またはリージョンのプロパティを編集するために使用します。
既存のモデル エンティティのプロパティを編集するために、このダイアログ ボックスにアクセスするには、「成形品インサート」タイプの要素またはリージョンを少なくとも 1 つ選択し、
()を選択するか、[Alt]+[Enter]キーを押すか、右クリックして[プロパティ]を選択します。
このダイアログ ボックスで定義したプロパティ値セットは、[名前]ボックスに表示される名前でプロパティ セットに保存されます。さらに、モデルの関連エンティティにプロパティ値を適用するオプションが選択できる場合もあります。
ダイアログ ボックスの要素
- このフィーチャーの材料
- ドロップダウン メニューを使用して、樹脂または金属からフィーチャーを作成するかを選択します。目的のキャビティ形状や冷却効果を得るために使用する、成形品に装填するタイプ、または成形後に成形品に押し付けるタイプのインサート ブロックにはプラスチック材料以外(一般に金属)を用いることができます。
[選択]をクリックして、選択した項目の特性を編集します。
- 局部熱伝達係数
- 選択した四面体要素に適用する熱伝達係数(HTE)基準を指定します。
- アドバンス オプションのグローバル設定の使用
- このオプションは、プロセス設定ウィザードの[アドバンス オプション]で指定した熱特性を使用する場合に使用します。
- 次の手順を実行して、グローバル設定を表示します。
)をクリックします。
- [アドバンス オプション]をクリックします。
- [ソルバー パラメータ]の横にある[編集]をクリックします。
- [メッシュ]タブを選択する。
- 完全な接触
- これを選択すると、成形品と金型表面との間の熱抵抗はゼロになります。このオプションを選択すると、解析の目的で壁面ノードが固定された熱境界と見なされます。
- 局部熱伝達係数
- 選択した四面体要素に熱伝達係数を指定できます。[設定]をクリックして、選択した四面体要素の熱伝達係数を変更または表示します。
注: 熱伝達係数を金型内ラベルに割り当てるときには、熱伝達係数はラベルの熱伝導率とラベルの厚みの比率になります。
- 熱伝達係数
- 金型の選択した領域からの熱放散率を指定します。熱伝達係数が高いほど、熱放散率も高くなります。
目的の熱伝達係数値を入力します。
注: 金型内ラベル、金型インサート、またはパーティング表面に対する熱伝達係数を指定できます。
- 金型表面温度
- モデルの表面の選択した領域の金型表面温度を定義する方法を指定します。
プロセス設定の金型温度を使用:
プロセス設定ウィザードで設定された値を成形サイクル全体で使用します。このオプションは、既定でオンに設定されています。
一定: このオプションを使用することで、[プロセス設定ウィザード]で設定した温度値とは異なる、一定の温度値を選択領域に指定できます。
プロファイル: このオプションでは、成形サイクルを通じて変動する金型表面温度を選択領域に指定できます。
- 生産開始時の初期温度
- このプロパティは、生産開始時の解析にのみ使用します。解析を開始する前に、金型温度を入力します。
- 金型分割部の割り当て
- 金型分割部の割り当ては、カートリッジ ヒーターまたは急速加熱冷却を使用しており、型開時間を延長したい場合に重要です。金型表面全体の熱伝達をシュミレーションするには、プログラムでは、どちらの金型分割部にどの構成部品が割り当てられているかの情報が必要となります。既定の設定は[自動]で、プログラムはパーティング平面の位置を特定しようとします。有効な解析結果を取得するには、金型分割部を割り当てることをお勧めします。
- 名前
- このダイアログ ボックスで定義した一連のプロパティ値は、[名前]ボックスに表示される名前でプロパティ セットに保存されます。既定をそのまま使用する、または異なる名前を入力することができます。
- 肉厚
- 選択した要素で表現するモデル領域の厚さを指定します。
要素の厚みを入力します。
- 初期温度
- 成形品インサートを金型内に配置するときの初期温度を指定します。既定値は雰囲気室温ですがこの値を変更して、金型に挿入する前に加熱したインサートのシミュレーションなどを行うことができます。
- 反り計算から除外
- 選択した成形品表面要素を反りの計算から除外する場合、このオプションを選択します。