ジョブ サーバの追加と設定

スタディ タスク ペインで[解析実行]をクリックして開始した解析は、使用中のマシンで実行されます。使用中のマシンから、ネットワーク上の他のマシンで解析を実行することもできます。この場合、ネットワーク上のマシンに Autodesk Simulation Moldflow Insight - ソルバー 製品の同じリリースがインストールされていること、および[ジョブ マネージャ]ダイアログ ボックスでそのマシンに対してジョブ サーバー エントリを作成済みであることが必要です。

ヒント: ソルバーだけのプラットフォームでの解析の実行には、ジョブ マネージャのジョブ サーバ機能を使用するのが最も簡単な方法です。

インストール時に既定のジョブ サーバが設定され、「localhost」という名前が割り当てられます。この既定の名前を変更すると、ネットワーク上のジョブ サーバを選択したときに、「localhost」はジョブ マネージャのリストに表示されません。

新しいジョブ サーバを追加するには、次の操作を実行します。

  1. [ジョブ マネージャ] ([ホーム]タブ > [解析]パネル > [ジョブ マネージャ])をクリックします。
  2. [ジョブ サーバーの追加]をクリックし、[ジョブ サーバー プロパティ]ダイアログ ボックスを開きます。
  3. [サーバ アドレス]テキスト ボックスに、解析を実行するマシンのアドレスを入力します。 次の 3 つの方法のいずれかを使用して、アドレスを指定します。
    IP アドレス
    例、190.11.222.333
    ホスト名
    例、john-smith
    完全なホスト名
    例、john-smith.mycompany.com
  4. [表示名]テキスト フィールドに、[ジョブ マネージャ]ダイアログ ボックス内に表示するジョブ サーバー名を入力します。
  5. [バッチ キュー最大実行ジョブ数]テキスト フィールドに、現在のジョブ サーバーで同時に実行可能なバッチ キューの最大数を入力します。 この制限値は、解析するモデルのサイズ、ジョブ サーバー マシンの CPU 数、利用可能なメモリ、ディスク容量などを考慮した上で設定します。
    注: 「優先ジョブ」として送信されたジョブは、バッチ キューに送信された他のジョブより優先され、バッチ キューで同時に実行するジョブ数が減少します。

    ジョブがキューの先頭になった時に、必要なライセンスが使用中である場合は、ジョブ マネージャはそのライセンスが使用可能になるまで待機します。

  6. 指定した時間にバッチ キューにジョブを送信して開始するには、[キュー開始]オプションを選択して日時を指定します。
  7. [既定のジョブ優先度レベル]設定を選択します。 ジョブ実行の優先度は、コンピュータのリソース使用の集中度に影響を与えます。[低]の既定の設定では、解析実行中、マシン上で実行中の他のプログラムに適切な CPU リソースが割り当てられます。マシン上で他に実行中のプログラムがない場合は、この優先度の設定では解析の速度に影響はありません。
    注: 単一 CPU のマシンで、優先度を[最高]に指定することは、システムが反応しなくなるためお勧めしません。Windows システムでは、[低]および[最低]は同等の優先度になります。
    ヒント: 2 つの解析を同じ CPU で実行している場合、ジョブ マネージャの解析エントリのコンテキスト メニューからジョブの優先度を上げて、一方の解析を他方の解析によりも「スピード アップ」することができます。""
実験計画法、ランナーバランス、成形プロセス最適化解析の実行では、一連のスタディ (実験) を実行してその結果を照合します。これらの解析を実行するジョブ サーバのプールをオプションとして設定することもできます。[ジョブ分散プール]リストで、実験を実行するジョブ サーバを選択します。このジョブの分散のステータスを[分散キュー]で監視できます。
注: IPv6 ネットワークの[分散キュー]を表示するには、文字列 localhost を使用して、ローカル コンピュータを指定する必要があります。

必要に応じ、ジョブ サーバ上で実行する解析の一時ファイルの作成先ディレクトリの変更、および一時ファイルを自動的に削除せずに一時ディレクトリに保持する期間の変更が可能です。既定の設定は[7d](7 日)です。