熱可塑性樹脂圧縮オーバーモールディング解析の実行

熱可塑性樹脂圧縮オーバーモールディング解析は、第 1 キャビティ(圧縮要素)に対して解析順序を実行する段階と、オーバーモールディング キャビティに対して解析順序を実行するオーバーモールディング段階の 2 段階のプロセスで構成されます。第 2 キャビティのオーバーモールディング段階では、最初の解析とは異なる材料を使用し、また圧縮要素温度を初期温度として使用します。

注: このトピックでは、第 1 コンポーネントのメッシュ モデルを使用する 1 つのスタディ、および第 2 コンポーネントのメッシュ モデルを使用する別のスタディが既に準備済みであることを仮定しています。このタスクでは、2 つのコンポーネントのある圧縮オーバーモールディング解析用に新しいスタディを作成します。

1. 新しいプロジェクトを作成するか、または既存のプロジェクトを開きます。
2. ([ホーム]タブ > [インポート]パネル > [インポート])をクリックして、オーバーモールディング プロセスの「第 2 コンポーネント」となるスタディをインポートします。
3. ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [熱可塑性樹脂圧縮オーバーモールディング])をクリックしします。
4. ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [解析順序])をクリックし、適切な解析順序を選択します。
5. [Ctrl]+[A]を押して、成形品モデル全体を選択します。

次に、モデルのさまざまなコンポーネントに対して、適切なプロパティを適用する必要があります。

6. モデル ペインを右クリックし、[プロパティ]をクリックします。複数のオプションがある場合は、順番に 1 つずつ選択し、適切な条件を割り当てます。成形品には、[オーバーモールディング第 2 コンポーネント(3D)]プロパティを割り当てる必要があります。適切な設定を入力し、[OK]をクリックします。ランナーに、適切なプロパティを割り当てる必要があります。例:コールド ランナー。ダイアログ ボックスの各タブを順番に選択し、適切な条件を入力します。
7. ([ホーム]タブ > [インポート]パネル > [追加])をクリックして、「第 1 コンポーネント」となるスタディを参照してインポートします。
   注: 既存のモデルに追加されたボディまたはアゼンブリが新しいレイヤーに表示されます。
   ヒント: 2 つのモデルを 1 つのスタディにインポートした後、[レイヤー]ペインで 2 つのモデルにそれぞれ別の名前を付けることをお勧めします。
8. 必要に応じて、 ([形状]タブ > [ユーティリティ]パネル > [移動] > ([移動]ツール)[移動])をクリックし、第 2 コンポーネントに対して適切な位置に第 1 コンポーネントを配置します。
9. レイヤー ペインを使用して、第 2 コンポーネントを非表示にし、[Ctrl]+[A]を押して、圧縮モデル全体を選択します。モデル ペインで右クリックし、[プロパティ]をクリックし、適切なプロパティと条件をさまざまなコンポーネントに割り当てます。成形品の他にコンポーネントがある場合は、各コンポーネントに対して、この操作を繰り返す必要があります。
10. 第 2 コンポーネントを再び表示します。
11. ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [材料の選択])に関連する下向き矢印をクリックし、 [材料 A の選択]をクリックします。射出圧縮充填+保圧段階で使用する材料を検索して選択します。
12. ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [材料の選択])に関連する下向き矢印をクリックし、 [材料 B の選択]をクリックします。第 2 コンポーネントのオーバーモールディング段階で使用する材料を検索して選択します。
13. スタディ タスク ペインの をクリックして、第 1 コンポーネントのモデル上に射出位置を設定します。
14. スタディ タスク ペインで をクリックし、第 2 コンポーネントのモデル上に射出位置を設定します。
15. ([ホーム]タブ > [成形プロセス設定]パネル > [プロセス設定])をクリックし、射出圧縮段階およびオーバーモールディング段階のプロセス設定をそれぞれのウィザードのページで指定して、[完了]をクリックします。
16. ([ホーム]タブ > [解析]パネル > [解析実行])をクリックします。