コア シフト タブ ダイアログ ボックス

このダイアログ ボックスの[コア シフト]タブを使用して、モデルおよびコア(金型インサート)の射出成形解析のためのコア シフト予測に関連する入力値を指定します。

コア シフト解析の実行 [コア(3D)]タイプの要素を含むスタディでこのオプションを選択すると、充填+保圧解析ではコア変形を予測するためにいくつかの応力解析を実行します。
コア シフト解析の頻度 充填過程と保圧過程において、キャビティの異なる位置間の圧力には大きな差があり、これらの圧力差に対応するためにコア シフト解析を数回繰り返す必要があります。これらのオプションは、充填+保圧解析でコア シフト解析を実行する間隔を指定します。
解析間の最大体積増分 次のコア シフト解析実行前の充填過程におけるキャビティ充填体積 % の最大変化を指定します。
解析間の最大タイムステップ 次のコア シフト解析実行前の充填または保圧時間の最大変化を指定します。
インサート温度 成形品インサート温度とコア温度を定数値に設定するか、または充填+保圧解析で計算するかを指定します。
圧力計算中のコア シフト解析の実行 充填+保圧解析の圧力の繰り返し計算中に圧力値が変化し、これがコア シフト予測に影響を与えます。このオプションは、圧力計算中に追加のコア シフト解析を実行するかを指定します。
サーフェス一致許容値 コア要素と近接成形品サーフェス要素間の最大許容距離を指定して、これらの要素を関連付けます。
ノードを拘束する固化層パーセンテージ コア変形がこれ以上発生しないと予想される時点のキャビティ肉厚方向の固化層比率を指定します。
コア シフト解析中のメッシュの更新 予測されるコア シフトが大きい場合は、結果として生じるメッシュ変形により充填+保圧解析が不安定になり、解析が停止することがあります。このような場合に、このオプションをオフにすると解析は完了できますが、解析結果の精度は多少低くなります。
充填過程後にコア シフトを計算 [充填過程後にコア シフトを計算]オプションを選択しない場合は、コア シフトは充填過程でのみ計算されます。充填解析完了時に存在するコア変位が、保圧過程では変動しないと仮定します。

[充填過程後にコア シフトを計算]オプションを選択した場合は、コア シフトは保圧過程でも継続して計算されます。

このオプションを 3D 解析でオンにすると、[圧力計算中のコア シフト解析の実行]オプションを[充填および保圧過程]または[保圧過程のみ]に設定しない限り、結果精度が低くなることがあります。

コア解析に使用する要素 コアの応力解析でコア要素として使用する四面体要素タイプを指定します。
AMG マトリックス ソルバーの使用 AMG ソルバーでは、徐々に粗くなるメッシュ グリッドを計算に使用することで反り解析速度が向上します。[はい]を選択して、コア シフト解析実行時に Algebraic Multigrid(AMG)マトリックス ソルバーを利用可能にします。