メッシュの問題の診断に使用できる 5 種類のメッシュ診断ツールがあります。
メッシュ診断ツール
- アスペクト比
- 指定した限度を超えるアスペクト比を持つ要素の検出
- オーバーラップ要素
- オーバーラップまたは交差があるために同一空間を占める複数の要素の検出
- 方向
- 表側と裏側の定義に不整合がある要素の検出
- 接続
- メッシュの他の部分に接続していない要素の検出
- フリーエッジ
- 他の要素と共有していない要素エッジの検出。このようなエッジは、メッシュの隙間や穴の存在を示す。
上記のメッシュ診断ツールを使用する前に、
()を選択して、モデル品質の概要を確認することを推奨します。これは、大規模なモデルを操作する際に効果的です。メッシュに問題が存在する場合は、関連する診断チェックを選択します。
要素が多数あるモデルでは、メッシュ診断には時間がかかります。このような場合に効率よく操作する方法に関して次に説明します。
- [診断レイヤーに結果を表示]を選択する。モデルの残りのレイヤーをすべて非表示にして、診断レイヤーに表示される要素に対して作業をする。
- 診断チェックで問題のある要素が多数検出された場合は、新規レイヤーを作成して、これらのレイヤーに問題のある要素の一部をそれぞれ割り当てると効果的となる。
- メッシュを編集するときには、メッシュ診断の表示をオフにする。この操作は、キーボード ショートカット[Ctrl]+[D]を選択して実行できる。メッシュ診断の表示がオンの状態では、メッシュへの変更がすべて記録され、大規模モデルではメモリ使用が過剰になるため、メッシュ診断の表示をオフにすることは重要となる。
- 診断レイヤーの要素の色を変更する。[レイヤー]ペインの[表示]オプションをクリックして実行する。これにより、他の要素と識別できる。
- 特定のメッシュの問題では、隣接する要素を表示する必要がある (たとえば、メッシュに高アスペクト比の要素、またはフリー エッジの要素が存在する場合)。このような場合は、[レイヤー]ペインで[展開]オプションを使用して、自動的に隣接する要素をレイヤーに表示し、メッシュを修復する。
- メッシュ診断ツールのダイアログ ボックスにある[表示]オプションを[テキスト]に変更する。[表示]ボタンをクリックすると、最大アスペクト比、および指定した最小値と最大値の間にあるアスペクト比を持つ要素数がテキスト形式の結果として表示される。
メッシュの編集の完了後、メッシュ診断を再び実行して、問題が修復されていることを確認します。