概要 - P&ID のコンポーネントとライン

さまざまなコンポーネント(ポンプ、タンク、バルブなど)とライン(配管や信号ラインなど)を組み合わせることで、ダイナミックな P&ID 図面を作成し、それを基にデータ レポートの生成や編集を行うことができます。

P&ID のコンポーネントとラインにはそれぞれ、画層名、色、尺度係数、タグ付け動作、および他のプロパティがプロジェクトの一部として設定されているため、図面にコンポーネントやラインを配置するたびにプロパティを割り当てる必要はありません。

次のような P&ID コンポーネントがあります。

  • 機器(ポンプ、タンク、塔槽類など)
  • ノズル(フランジ付きやフローなど)
  • 計装(コントロール バルブ、流量計、計装バブルなど)
  • インライン コンポーネント(バルブやレデューサなど)
  • 非エンジニアリング項目(コネクタ、流向矢印、および図面に配置されるが報告対象データを含まない他の項目)

次のような P&ID スケマティック ラインがあります。

  • 配管(プライマリ ライン セグメント、セカンダリ ライン セグメント、ジャケット付き配管セグメントなど)
  • 信号ライン(電気、油圧、空気圧など)

P&ID のコンポーネントとライン シンボルを理解する

製品には、PIP (Process Industry Practices)、ISA (Instrument Society of America)、ISO (International Organization for Standardization)、DIN (Deutsches Institut Fur Normung e. V.)、JIS (Japanese Industrial Standards)の P&IP 規格に基づくコンポーネントおよびラインのシンボルが含まれています。

P&ID ツール パレットには、シンボル、コンポーネントおよびラインのビジュアル ライブラリが用意されています。これにより、P&ID 図面を作成してドキュメント化できます。

コンポーネントとラインの作成を理解する

プログラムが提供するシンボル ライブラリに含まれないコンポーネントやラインを使用する場合、管理者がそれらのシンボルを作成し、プロジェクトの設定時にツール パレットに追加している可能性があります。

設計者が独自のコンポーネントやラインを作成するのではなく、既定のシンボルや、管理者が提供するシンボルを使用するようにしてください。そうしないと、そのシンボルが会社の標準スペックに準拠しているか、ツール パレットまたはレポートで利用できるかを確証できません。

P&ID 図面で AutoCAD オブジェクトを使用する必要がある場合、AutoCAD オブジェクトを P&ID のコンポーネントまたはラインに変換できます。