エンドユーザに公開する

エンドユーザへの通知

更新プログラムが正常に更新を行った場合、ユーザには通知されません。ただし、一部の特殊な場合には、サードパーティの更新プログラムに関する警告がユーザに通知されます。そのようなメッセージは、更新プログラムを参照するための GetUpdaterName()メソッドの値を使用します。

更新プログラムがインストールされていない

ドキュメントが省略可能ではない更新プログラムによって修正され、その後、該当する更新プログラムがインストールされていないときにロードされると、次のようなタスク ダイアログが表示されます。

図 135: サードパーティの更新プログラムが見つからないときの警告

更新プログラムが無効な操作を実行する

処理できない例外など、更新プログラムにエラーが発生すると、次のような更新プログラムを無効にできるオプションを持つメッセージがユーザに表示されます。

図 136: 更新プログラムが無効な操作を実行した

ユーザが[キャンセル]を選択すると、トランザクション全体がロールバックされます。この章の最初の方で紹介した壁の更新プログラムの例では、新しく追加された壁が削除されます。ユーザが[更新プログラムを無効化]を選択すると、更新プログラムが呼び出されなくなりますが、トランザクションはロールバックされません。

無限ループ

更新プログラムが無限ループになると、Revit はユーザに通知し、Revit セッションの間更新プログラムを無効にします。

2 つの更新プログラムが同じ要素を編集しようとする

更新プログラムが同じトランザクションで別の更新プログラムが更新したのと同じ要素のパラメータを更新しようとする場合、または、別の更新プログラムが行った変更と競合するような方法で更新プログラムが要素のジオメトリを編集しようとした場合、更新プログラムがキャンセルされ、ユーザが更新プログラムを無効にするためのオプションのあるエラー メッセージが表示されます。

更新プログラムが修正した中央ドキュメントがローカルに存在しない

ローカルにインストールされていない更新プログラムによって修正された中央ファイルを使用してユーザが最新版を再ロードしたり、中央モデルに保存を行うと、同期を続行またはキャンセルするオプションのあるタスク ダイアログが表示されます。警告では、この処理を実行すると、後でサードパーティの更新プログラムを使用する際、中央モデルに問題が発生するおそれがありますと示されます。