Revit での要素の動作について

Revit はプロジェクトで、モデル要素、データム要素、ビュー固有の要素の 3 つのタイプの要素を使用します。

モデル要素は建物の実際の 3D ジオメトリを示します。モデルが適切なビューで表示されます。

例:

• 壁、窓、ドア、屋根
• 構造壁、スラブ、スロープ
• 洗面カウンター、ボイラ、ダクト、スプリンクラ、分電盤

データム要素は、プロジェクトのコンテキストを定義するのに役立ちます。たとえば、レベルと参照面はデータム要素です。

ビュー固有の要素では、配置されたビューにのみ表示されます。これはモデルを説明またはドキュメント化するのに役立ちます。たとえば、寸法はビュー固有の要素です。

Revit Architecture の要素

Revit Structure の要素

Revit MEP の要素

モデル要素には 2 つのタイプがあります。

ホスト(またはホスト要素)は一般に、建設外構で構築されます。

例:

• 壁、天井
• 構造壁、屋根

モデル コンポーネントは、その他のすべての建物要素です。

例:

• 窓、ドア、キャビネット
• 梁、ブレース、構造柱
• 洗面カウンター、ボイラ、ダクト、スプリンクラ、分電盤

ビュー固有の要素には次の 2 つのタイプがあります。

• 注釈要素は、モデルをドキュメント化し、紙の上でスケールを維持する 2D コンポーネントです。たとえば、寸法、タグ、キーノートは注釈要素です。
• 詳細は、特定のビューでの構築モデルに関する情報を示す 2D アイテムです。たとえば、詳細線分、塗り潰し領域、2D 詳細コンポーネントなどです。

上記の構成により、柔軟な設計が可能になります。Revit の要素は、ユーザが直接作成して修正するように設計されています。プログラミングは不要です。描画ができれば、Revit で新しいパラメトリック要素を定義することができます。

Revit では、要素の動作(振舞い)は主に建物内の文脈に基づいて決定されます。その文脈は要素の描画(作成)方法と他のコンポーネント間に確立された拘束関係によって決定されます。通常、これらの関係を確立するための作業は不要です。ユーザによる操作と描画方法によって、関係が暗黙的に作成されます。また、寸法をロックしたり、2 つの壁を位置合わせするなどの明示的な制御も行えます。