立面図ビューまたは断面図ビューでダクトを描画するには、平面図ビューと同じツールと方法を使用します。
ただし、異なる視点からレイアウトを表示するため、結果は想定するものになるとは限りません。立面図/断面図ビューで描画されるダクトは、立面図/断面図ビューの平面を基準にして描画されます。立面図/断面図ビューで描画する場合は、行うアクションの結果を表示させるために、3D ビューまたは平面図ビューを表示したままにしてください。以下に、留意すべきいくつかの点を記します。
- Revit では、平面図に対する角ダクトの方向が維持されます。ほとんどの場合、立面図/断面図ビューにダクトを描画するときに、表示のとおり、幅(W)が左から右に計測され、高さ(H)が上から下に計測されます。立面図/断面図ビューに 8" W x 12" H のダクトを描画する場合には、平面図ビューに同じダクトが 12" W x 8" H で表示されます。これは、平面図/断面図ビューの視点はダクトの上部に向いており、立面図ビューの視点はダクトの側面に向いているためです。 注: ダクトを既存のダクト作業に追加するときに[Spacebar]を押すと、新しいダクトに既存のダクト作業のサイズが引き継がれます。オプション バーに、既存のダクトの幅と高さが表示され、追加するダクトがそれらの寸法で描画されます。ただし、ビュー平面に垂直な端部ビューとして表示される既存のダクトに、水平ダクトを追加する場合には、幅と高さが逆になります。つまり、幅の値は、ビューの上から下への寸法で計測され、高さの値は、左から右への寸法で計測されます。ヒント: [修正 | ダクトを配置]タブ
[配置ツール]パネル 
[サイズを継承]をクリックして、既存のダクト作業のサイズを採用できます。 次の例では、立面図/断面図ビューで追加されたダクトの方向が示されています。これらの例では、既存のセグメントはすべて 12" W x 8" H です。
1 番目の例では、平面図ビューに 12" W x 8" H の水平ダクトが表示されます。
立面図ビューで、そのダクトに水平ダクトを追加します。ダクトのプレビューで、新しいダクトの方向が、上から下の寸法として表示される 12" の面(W)であることが示されます。
生成されるダクトは、立面図ビュー(1)、平面図ビュー(2)、および 3D ビュー(3)で、下に表示されています。ダクトには、エルボと新しいダクト セグメントとの間にある置換が含まれています。
前の例で、ダクトから新しいダクトを上または下に描画するときに、置換の表示は必要ありません。幅と高さは、立面図ビューを基準にして表示されます。
立面図ビューで既存のダクトに接続する場合には、目的の結果を得るために、オプション バーで幅と高さを指定する必要もあります。
- 立面図ビューで描画されるダクトの始点を確立するには、既存の接続を選択します。始点の奥行きは指定できないため、奥行きを指定するには、接続から開始します。既存のダクト、継手、または器具に接続しない場合には、奥行きはゼロであると仮定され、ダクトはビュー平面に配置されて立面図ビューを基準にして(平面図ビューに表示されるときの立面図ビュー タグを中心として)描画されます。立面図ビュー平面に垂直な既存のダクトの端部ビューにダクトを接続する場合、たとえば北の立面図ビューで北から南に向かうダクトの場合には、その新しいダクトは、次の条件に従って配置されます。
新しいダクトは、立面図ビューの前景内のビュー平面に最も近い使用可能な接続部に接続されます。使用可能な接続部とは、別の接続部にまだ接続されていない接続部であり、立面図ビューの境界内にあります。(立面図ビューの唯一の境界は、前景内のビュー平面です。)
次の例では、既存のダクト(1)の接続部両方が使用可能です。立面図ビューに追加する水平セグメント(2)は、平面図ビューで示すように、ビュー平面に最も近い接続部に接続します(3)。
ビュー範囲内にある 2 つの接続
ビュー範囲内にある両方の接続
ビュー範囲内で使用できる接続が 1 つだけである場合は、その接続が使用されます。次の例では、ビュー平面に最も近い接続が既に使用されています(1)。新しいダクトを立面図ビューに追加する場合(2)、唯一の使用可能な接続を使用して、既存のダクトの遠端(3)で追加されます。
ビュー範囲内で使用できる接続が 1 つのみ
ビュー範囲内にある接続が 1 つのみ
ビューの範囲内に使用可能な接続がない場合、ダクトは、ビュー平面とセグメントとの交点においてティーに接続されます。ダクトの中心線は、ビュー平面の上に正確に配置されます。
平面ビュー(1)でのように、ビューの範囲内に使用可能な接続がない場合、新しいダクト(立面図ビュー(2)で追加される)は、立面図ビュー平面と既存のダクトとの交点においてティー(3)に接続されます。ダクトの中心線は、ビュー平面の上に正確に配置されます。
ビュー範囲内の唯一の接続が既に使用されている場合
ビュー範囲内に 2 つの接続があるが 1 つは既に使用中
使用可能なすべての接続がビュー範囲外にある
- 断面図ビュー平面に垂直な既存のダクトにダクトを接続する場合、たとえば北向きの断面図ビューで北から南に向かうダクトの場合には、その新しいダクトは、次の条件に従って配置されます。
新しいダクトは、断面図ビューの前景内のビュー平面に最も近い使用可能な接続部に接続されます。使用可能な接続部とは、別の接続部にまだ接続されていない接続部であり、断面図ビューの境界内にあります。
次の例では、既存のダクト(1)の接続部両方が使用可能です。断面図ビューに追加する水平セグメント(2)は、平面図ビューで示すように、ビュー平面に最も近い接続部に接続します(3)。
ビューの範囲内で使用できる接続が 1 つのみである場合は、その接続が使用されます。
次の例での既存のダクトの両端はビュー範囲内にありますが、使用できるのは 1 つのみです。もう一方は既に使用されています。使用可能な接続はビュー平面から最も遠いですが、これを使用します。
使用可能なすべての接続がビュー範囲外にある場合には、そのダクトは、ビュー平面と既存のダクトとの交点にあるティーに接続されます。ダクトの中心線は、ビュー平面の上に正確に配置されます。
ビュー範囲内にある唯一の接続が既に使用されている場合
- 断面図ビューで VAV など特定のファミリ コンポーネント上にある接続からダクトを描画する場合には、必要なセグメントとエルボができるように、ビュー平面とコンポーネント上の接続との間に十分な距離(A)を残してください。スペースが不十分である場合には、接続ができるようにビュー平面が移動します。
この場合では、断面図ビュー(1)でダクトを描画すると、Revit の平面図ビュー(2)と 3D ビュー(3)で示すように、VAV 接続とエルボとの間に短いダクト セグメントが追加されます。
- 立面図ビュー平面に垂直なダクトにある既存の接続部に垂直ダクトを接続する場合、その新しいダクトは、前景内のビュー平面に最も近い開かれた接続部に接続されます。開いた接続部がない場合は、その新しいダクトは、ビュー平面と既存のダクトとの交点においてティーに接続されます。
次の例では、2 つの垂直ダクト セグメントを、立面図ビュー内のダクトに追加します。元のダクトは、平面図ビュー(1)、関連する 3D ビュー(2)、および[南]立面図ビュー(3)のように表示されます。
生成される垂直セグメントは左から右に、平面図ビュー(1)、関連する 3D ビュー(2)、および[南]立面図ビュー(3)のように表示されます。
- 立面図ビューで VAV など特定のファミリ コンポーネント上にある接続からダクトを描画する場合には、必要なセグメントとエルボができるように、ビュー平面とコンポーネント上の接続との間に十分な距離(A)を残す必要があります。スペースが不十分である場合には、接続ができるようにビュー平面が移動します。
この場合では、[南]立面図ビュー(1)でダクトを描画すると、Revit の平面図ビュー(2)と 3D ビュー(3)で示すように、VAV 接続とエルボとの間に短いダクト セグメントが追加されます。
- 立面図ビューで描画されるダクトは、断面図ビューの平面を基準にして描画されます。つまり、平面図の X 軸または Y 軸に平行でない断面図を作成する場合には、断面図ビューに描画されるダクトは、断面図と同じ角度で配置されます。
次のプロジェクト例では、レベル 1 にあるセグメントを、レベル 2 にあるダクトに接続するように、ダクトを追加します。
断面図ビューで、レベル 2 のダクトが、レベル 1 のダクトの上方に位置合わせされるように表示されます。ダクト ツールを使用して、レベル 1 の VAV にあるダクトから、レベル 2 にある既存のダクトへと、垂直な立上りを描画できます。
レベル 1 の VAV にあるダクトの接続部から、レベル 2 の水平ダクトに、ダクトが追加されます。
関連する 3D ビューには、ダクトが実際に作成される様子が表示されます。生成されるダクトは、レベル 2 のダクトに接続されるように、垂直なセグメントと水平なセグメントで描画されます。水平なセグメントは、断面図ビュー平面に垂直に追加されます。
