[配線タイプ]テーブルを使用すると、プロジェクトで使用できる配線タイプを指定できます。
配線タイプは必要に応じて追加または削除できます。プロジェクトに対して複数の配線タイプを指定できます。[配線タイプ]テーブルのダイアログで指定される最初のエントリは、プロジェクトで作成される回路に使用する既定の配線タイプです。これは、プロジェクトでの配線の大半に使用される配線タイプとなります。回路の配線タイプは、そのプロパティ パレットで個別に選択できます。
[配線タイプ]テーブルのフィールドは次のとおりです。
- 名前: これは特定の配線タイプを指定するユーザ定義の文字列です。
- マテリアル: 銅、アルミニウム、または[新しいプロジェクト]ダイアログで定義したプロジェクト固有のマテリアルです。
- 定格温度: 摂氏 30 度、60 度、95 度、または[温度を新規作成]ダイアログで定義したプロジェクト固有の定格温度です。
- 断熱: 選択したマテリアルによって変わりますが、[断熱層を新規作成]ダイアログで定義したプロジェクト固有の断熱材を含む、複数の断熱材タイプを選択できます。
- 最大サイズ: このタイプの配線のサイズを 14 から 2000 MCM (サウザンド サーキュラ ミル)にする場合に使用される活線の最大サイズです。このパラメータを使用すると、2000 MCM に達するまで配線サイズを単純に増やすのではなく、並行に走る配線のサイズ変更のタイミングをコントロールできます。
- ニュートラル乗数: 次の 2 つのフィールドと合わせてこのフィールドを使用すると、システムの中性線をサイズ変更する方法を指定できます。ここで指定する値は、電線のサイズの乗数に基づいて中性線の計算済みサイズを増やしたり減らすために使用されます。接地側電線が電圧降下の状況に対してサイズ オーバーになる方法と同様に、中性線は計算されたサイズよりも大きなサイズでサイズ変更できます。
ニュートラル乗数は、電流容量ではなく断面面積に基づいて中性線に適用されます。調和荷重による電流増加を処理することを目的としています。調和荷重は、さまざまな種類の電気設備にある電源を切り替えることによって引き起こされます。これらの電源切り替えは、電流波形において高調波ひずみを発生させるため、電流は電気システムで予期されているよりも高い値で流れます。
ニュートラル乗数は、活線と同じようなサイズ変更、または不平衡電流に従ったサイズ変更によってニュートラル サイズが計算された後で適用されます。
- 必要なニュートラル: 選択した場合、この配線タイプを使用した配線経路は、負荷そのものではニュートラルが必要ない残りの 3 フェーズ負荷の場合でも、ニュートラルが含まれます。選択されていない場合、残りの負荷ではニュートラルが除外され、不平衡負荷に含まれます
- ニュートラル サイズ - このフィールドでは、ニュートラルが活線サイズを基にサイズ変更される(ニュートラルのサイズのベースラインは活線と同じになります)か、不平衡電流を基にサイズ変更されるか(ニュートラルはニュートラル内を流れる電流の量に基づいてサイズ変更されます)を指定できます。
- 電線管タイプ - 電線管のマテリアルは、配線の電気抵抗に影響し、配線の電気抵抗テーブルのどの部分が電圧降下の計算に使用されるかを決定します。値をクリックしてから、[鉄鋼]または[非磁性]のいずれかを選択します。