建築、パフォーマンス、Revit プラットフォームの改善点について紹介します。
建築の機能拡張
- スケッチ線: 新しい[スケッチ線]機能を使用して現在のビューに手書き効果のあるグラフィックス スタイルを適用したり、ビュー テンプレートの設定を定義して複数のビューにスタイルを適用することができるようになりました。「スケッチ線について」を参照してください。
- アンチエイリアス: [オプション]ダイアログの[アンチエイリアスを使用]オプションは[アンチエイリアシングを使用して線分を滑らかにする]に変更されました。これでアンチ エイリアシングは、プロジェクト内のすべてのビューまたは選択したビューで有効にすることができます。Revit.ini の対応する設定により、ユーザはこれらのオプションを事前に定義することができます。「アンチエイリアシングを使用して線分を滑らかにする」を参照してください。
- レイ トレースの使い勝手の向上: ビューの[レイ トレース]インタラクティブ レンダリングの表示スタイルが改善され、レンダリングの速度、品質、滑らかさが向上し、色の精度、すべての背景のシャドウが改善されました。
- 計算式:
- exp(x) -- 以前のリリースでは、exp(x) は 10^x として評価されていました。このリリースから、exp(x) は e^x として評価されます。
- ln(x) -- このリリースでは、式の自然対数(底 e)を ln(x) と表現することができます。
Revit プラットフォームの機能強化
次の機能強化は Revit ソフトウェアのすべてのエディションに適用されます。
- 隠線処理:
- 3D ビュー内にすべての隠線を自動的に表示することができるようになりました。
- 現在のビューの隠線の表示をコントロールするには、ビュー プロパティの新しい[隠線を表示する]パラメータを使用します。また、ビュー テンプレートでもこのパラメータを定義することができます。詳細は、「ビューによる隠線を表示する」を参照してください。
- 新しい[隠線を表示する]パラメータをサポートするために、構造接続、構造鉄筋、構造スチフナに[隠線]サブカテゴリが追加されました。
- 旧リリースでは、[専門分野]ビュー パラメータがビューで隠線を表示するかどうかをコントロールしていました。2015 リリースでは、[専門分野]ビュー パラメータと[隠線を表示する]ビュー パラメータが互いに独立して機能できるようになりました。「隠線処理と専門分野のビューについて」を参照してください。
- 改訂:
- 改訂を削除できるようになりました。改訂を削除すると、モデルの改定とすべての改定に関連する雲マークとタグが削除されます。詳細は、「改訂を削除する」を参照してください。
- 改訂雲マークをスケッチするには、標準の描画ツール(線分や長方形など)を使用します。雲マークの円弧の方向をフリップするには、[Spacebar]を押します。「改訂雲マークを追加する」を参照してください。
- [シートの発行/改訂]ダイアログで、プロジェクト内の改訂雲マークの円弧の最短の長さを指定します。「改訂雲マークの円弧の長さを指定する」を参照してください。
- IFC 読み込み:
- IFC をリンク: 現在のプロジェクトに IFC ファイルをリンクするには、[挿入]タブの新しい[IFC をリンク]ツールを使用します。後で IFC ファイルを変更して、プロジェクトを再ロードすると、変更を反映するためにプロジェクトが更新されます。詳細は、「IFC ファイルをリンクする」を参照してください。
- IFC を開く: IFC ファイルを開くときに、要素を自動的に結合するかどうかを指定できます(壁を壁に、または壁を柱に)。[IFC ファイルを開く]ダイアログでは、[Auto-Join Elements]オプションが規定でオンになっています。このオプションをオフに設定すると、結果をより詳細にコントロールでき、読み込み処理中のパフォーマンスを向上させることができます。「IFC ファイルを開く」を参照してください。
- [IFC オプションを読み込み]ダイアログの列見出しが修正されて分かりやすくなりました。
- リンクされた IFC データの品質を改善する機能強化により、表示の正確性が改善され、読み込み処理中のパフォーマンスが向上しました。
- 集計表/マテリアル拾い出し:
- 壁集計表またはマテリアル拾い出しに次のパラメータを含めることができるようになりました(「集計表のフィールドを選択する」を参照)。
- 下部の拘束
- 下部のオフセット
- 上部の拘束
- 上部のオフセット
- 高さ指定
- [集計表プロパティ]ダイアログの[並べ替え/グループ化]タブの[合計タイトルをカスタマイズ]フィールドの合計タイトルに表示するカスタムの文字を指定できます。「合計を集計表に追加する」を参照してください。
- 要素のグラフィックス情報を伝えるためのイメージを含む集計表を作成できるようになりました。
- [イメージ]インスタンス プロパティと[タイプ イメージ]タイプ プロパティが多数の要素に追加され、要素インスタンスやタイプにイメージを関連付けられるようになりました。これらのイメージは集計表に含めることができ、集計表をシートに配置したときに表示させることができます。詳細は、「イメージ付きの集計表について」および「ワークフロー: イメージ付きの集計表」を参照してください。
- 鉄筋形状ファミリの作成時に新しいパラメータ[形状のイメージ]が使えるようになり、鉄筋形状タイプにイメージを関連付けることができ、鉄筋集計表の機能が向上しました。詳細は、「鉄筋形状ファミリのパラメータ」を参照してください。
- [イメージを管理]ダイアログは、モデルのイメージの管理をサポートするよう機能拡張されました。これには、ファミリと要素に関連付けられるイメージも含まれます。詳細は、「イメージの管理について」を参照してください。
- シートのビュー: シートのアクティブなビューで作業した後で、ビューの外側をダブル クリックして、ビューを非アクティブにし、ビューポートを表示できるようになりました。「シートのビューを修正する」を参照してください。
- 複製ビュー: ビューを複製する場合、コピーの既定の名前は「<ビューの名前> コピー 1」となります。ビューを従属として複製する場合、コピーの既定の名前は「<ビューの名前> - 従属 1」となります。コピーされたビューはプロジェクト ブラウザにフォーカスを持ち(そのため簡単にビューの名前を変更できます)、ビューのコピーは作図領域で開きます。
- ビュー参照: ビュー参照を作成した後に、参照されるビューを変更できるようになりました。また、参照を作成した後に、必要に応じて参照吹き出し、参照断面図、参照立面図でビュー参照を変更することもできます。「ビュー参照を配置する」 を参照してください。
- 複数要素をトリム/延長: 選択ボックスを使用すると、複数の要素を選択してトリムしたり、別の要素によって定義される境界まで延長することができるようになりました。また、引き続きクリックして個々の要素を選択し、トリムしたり延長することもできます。「要素をトリム、延長する」を参照してください。
- [リンクを管理]ダイアログ: [リンクを管理]ダイアログの[追加]ボタンを使用してプロジェクトに Revit モデルや CAD ファイルをリンクできるようになり、ダイアログを終了して別のツールを選択する必要がなくなりました。詳細は、「リンクを管理するためのツール」を参照してください。
- キーノート作成の設定: (「[キーノート作成の設定]ダイアログ」を参照してください)。
- このツールは、[タグ]パネル ドロップダウンからではなく、[キーノート]ドロップダウンの[注釈]タブから直接使用できるようになりました。
- キーノート ファイルは、ローカル サーバまたはリモート サーバに置くことができます。
- [キーノート作成の設定]ダイアログに表示されるアイコンは、キーノート テーブルがロードされている、または再ロードする必要があることを表しています。
- ファミリ パラメータ(「ファミリ パラメータを作成する」を参照):
- タグ引出線: タグ付けされた要素を移動するか、タグ記号をドラッグする場合に、タグ引出線とエルボの調整動作は文字引出線の動作と一致するようになりました。タグを移動または調整する際に、要素からエルボまでの引出線の部分は柔軟に設定できますが、エルボからタグまでの部分は固定のままとなります。
- 固定された要素:
- 固定されていることに気が付かないまま、誤って要素を削除するようなことがないように、固定された要素を削除しようとしたときに表示される警告メッセージの内容が更新されました。削除を許可して警告を表示する代わりに、Revit では、要素が固定されていることを示す警告を表示し、[削除]を使用する前に要素を固定解除するようメッセージが表示されるようになりました。
- 削除する要素を複数選択する場合(固定されているものと固定されていないものがある)、Revit では、固定されていない要素は削除され、固定されている要素は削除前に固定解除する必要があることを示す警告が表示されます。
- ビュー タイトル ファミリ: ビュー タイトル ファミリのラベルを作成する場合、[ビューポート]カテゴリのパラメータだけでなく、[ビュー]カテゴリからのパラメータをすべて使用できるようになりました。また、カスタム情報を表示する場合は、ラベルに共有パラメータを追加することができます。「ビュー タイトル タイプを修正する」を参照してください。
- アタッチされた詳細グループ: アタッチされた詳細グループは、ピン固定ではなくクリップで動作するようになりました。アタッチされた詳細グループを選択すると、ペーパークリップ アイコンが表示されます。これらのグループはピンで固定されていないため削除でき、「固定された要素を選択]オプションがオフの場合でも選択できます。[固定された要素を選択]がオフの際にアタッチされたグループを選択できない唯一のケースは、詳細グループがアタッチされるモデル グループがピンで固定されている場合です。「グループ内の要素の編集について」を参照してください。
- アセンブリ コード ファイル: [管理]タブの[その他の設定]で、モデルの要素の[アセンブリ コード]タイプ プロパティに Uniformat コードを割り当てるために使用するアセンブリ コード ファイルを指定できるようになりました。ファイルは、ローカル サーバまたはリモート サーバ上に保存することができます。「アセンブリ コードの設定」を参照してください。Uniformat 2010 Classification テキスト ファイルもインストールされます。既定では、%ALLUSERSPROFILE%¥Autodesk¥<product name and release>¥Libraries¥<locale and language>に配置されます。
- 建物要素を使用したエネルギー解析: エネルギー解析モデルを直接 Revit 建物要素から自動的に作成し、解析用に Autodesk Green Building Studio に送信するアルゴリズムが改善され、サーフェス解析精度、特定の Revit 要素の処理、天井の空スペースの認識が向上しました。「建物要素を使用するエネルギー解析 - モデルの検証」を参照してください。
パフォーマンスの機能拡張
- ビュー内の要素をより短時間で描画: Revit では、多数の要素をより大きなバッチで描画するなど、描画処理が統合され、パフォーマンスが向上しました。たとえば、100 の壁を描画する場合、以前には Revit は 200 の描画呼び出しが必要でした。このリリースでは、Revit では、描画呼び出しを 2 つだけ使用することで、同数の壁を描画できるようになりました。結果として、ビューの再描画の時間が短縮され、ビュー ナビゲーションも速くなりました。
- グラフィックスをより迅速に選択 :モデル内の多数の要素を選択する場合、Revit では新しい処理方法で選択した要素を表示できるようになったため、ソフトウェアのパフォーマンスが向上しました。
- 機械、電気、配管設備ビューのパフォーマンスの向上: ビュー内で MEP 要素の表示に使用される基礎テクノロジが強化され、多数の MEP 要素を含むビューを開いたり操作するときのパフォーマンスが向上しました。