構造解析

構造モデリングと解析のための機能。

すべての機能の詳細な説明は、別のヘルプ セクションにあります。

解析

応答スペクトル アプローチによる地震荷重解析

応答スペクトル アプローチを使用する地震荷重解析は次の国別コードで拡張されました。

オーストラリア AS 1170.4 - 2007 Earthquake actions in Australia.

カナダ NBCC 2010 National Building Code of Canada 2010

ニュージーランド NZS 1170.5:2004 Earthquake actions - New Zealand.

新しいコードはニュージーランド、オーストラリア、カナダの既定のコードとなり、設定ダイアログでこれらのいずれかの地域設定を選択すると自動的に設定されます。新しいコードはジョブ設定ダイアログで個別に選択することもできます。

解析パラメータは、新しい地震解析荷重ケースを定義する間、または既存(定義済み)の地震荷重ケースのプロパティを調査している間に表示される標準の地震パラメータ ダイアログを使用して定義されます。下の図のニュージーランドのコード ダイアログの例で示されるように、パラメータ ダイアログはコード名をヘッダに表示します。

同等の横力法による地震荷重解析

同等の横力法は次の国別コードに基づいて地震解析ができるように開発されました。

オーストラリア AS 1170.4 - 2007 Earthquake actions in Australia

ヨーロッパ EC8 1998-1:2005 Eurocode 8耐震の構造の設計

米国 ASCE 7-10 Minimum Design Loads for Buildings (IBC 2009 要件で取り消されました)

同等の横力法は通常の複数階の建築物の高さにおける地震基礎せん断力の分布を決定する代替(簡易)手法です。この手法は、構造の線形弾性静的解析によって設計地震荷重を決定できる最もよく使用される設計手順です。

このアプローチを適用するには別の解析タイプの荷重ケースの定義が必要となります。地震(同等の横力法)。このオプションの地震コードはジョブ設定で定義される地震解析コードから独立して選択されます。

方向と偏心の定義に基づいて一連の「静的 - 地震」荷重ケースが生成されます。方向ベクトルの X/Y コンポーネントは計算された両方向の水平力の追加の「乗数」として解釈されます。

質量偏心(重心の 5% 変位)が両方向に定義されるとき、荷重ケースは両方の直交方向のみでなく、質量変位のすべての組み合わせに同時に生成されます。

同等の横力法の解析が定義される際に作成される荷重ケースの作用力は構造解析フェーズ時に生成されます。そのために構造解析を起動する前に作用力が表示されることはありません。画面上でグラフィカルに表示するには、[画面]ダイアログで「自動的に生成される力」にチェックを入れる必要があります。それらの表の値は「模擬力」のテーブルに表示されます。

地震設計階層せん断は質量配分を反映して階層節点間で分配されます。床がダイヤフラム(内部節点が定義されていない)でモデリングされる場合、せん断力は重心にアタッチされます。

構造モデルには階層が定義される必要がありますが、階層はジオメトリの区分と解釈され、実際の床が存在する必要はありません(フレーム構造も解析されます)。

コード 1998-1/NA:2011 NF EN に基づいた地震計算の更新

計算が実行される仮のコードが最終的なコードに置き換えられました。

動作

オーストラリアとニュージーランドのコード AS/NZS 1170.0:2002 に基づいた新しい荷重の組み合わせ

上記のコードがジョブ設定(設計コード\荷重セクション)または自動組み合わせダイアログで選択されるときに AS/NZS 1170.0:2002 で定義する規定のアクション文字と組み合わせファクタが考慮されるようになりました。

このコードに基づいた荷重組み合わせが自動的に生成できるようになりました。

カナダのコード NBCC-2010 NRCC に基づいた荷重組み合わせ

National Building Code of Canada 2010(カナダ国家建築コード 2010 年版)に適合したレギュレーション ファイルが使用できるようになりました。NBCC 2010 設計コードを選択するとこのレギュレーションで規定されます。

米国のコード ASCE/SEI 7-10 に基づいた新しい荷重組み合わせ

新版のコード ASCE/SEI 7-10 で導入された風荷重の新しい組み合わせファクタおよびその他の変更が ASD と LRFD 手法のレギュレーション ファイルに組み込まれました。

組み合わせの自動生成のための新しいレギュレーション ファイルが 2 つ追加されました。LRFD ASCE 7‑10 および ASD ASCE 7‑10 の名前の荷重組み合わせのリストに含まれます。

Autodesk Revit Structure モデルとの統合

Revit モデルの床の解析モデルの変更を更新する

Autodesk® Revit® ソフトウェアで変更を加えた後に Autodesk® Robot™ Structural Analysis Professional 2015 ソフトウェアでモデルを更新するときには、対応する床解析モデルが比較されます。相違が検出されるとリンクは Revit 床解析モデルを、新しい解析モデル曲線を設定することによって、更新しようとします。

注: いくつかの制限が適用されます - 詳細については Autodesk® Revit® ヘルプを確認してください。

Revit モデルで定義された解析リンクを Robot 剛体リンクとして送信

Autodesk® Revit® 2013 は解析リンク(2 つの個別の解析節点を接続する要素)を導入しました。Revit から Robot にモデルを送信するときに解析リンクは変換され剛体リンクとして Robot に転送されます。

注: [タイプ プロパティ]で定義できる解析用リンクの剛性の転送はまだサポートされていません。

構造定義

日本語の材料および断面データベースの更新

日本語のマテリアル - コンクリートと鉄鋼の等級 - は現在のコードの要件と市場の状況に対応するために更新されました。同様に、熱間圧延鋼断面の H形 と I形 ファミリのデータベースが更新されました。

改善点

2 次組み合わせの計算時間の短縮

O がたくさんあるベクトルの数学演算の最適化とリファクタリングにより、地震モードでこれまでよりはるかに速く組み合わせができるようになりました。実際の速度の増加はモデルによって、2 倍から 8 倍の間で変化します。

クラッディング上の荷重処理の最適化

クラッディング上で定義される分布荷重を最適化すると、メモリの消費量とファイル サイズの減少の他に、より速いモデル生成が実現されます。