熱快適性は Autodesk Simulation CFD によって計算される流れと熱伝達の結果によって導かれるため、解析の実行前または完了後に有効にすることができます。
解析に関する基本的な考慮事項
流れ
- 弱い風(外部の風と伴流)または通風速度: 流速または体積流量を指定
- 温度勾配のため浮力が考慮事項となる場合は、[依存性]ダイアログで[可変]を選択します。
- 流出口(通気口)の圧力境界条件を指定します。
熱
- すべての流入口の空気温度を指定します。これは必須です。
- 必要に応じて、窓と壁の U 値を個体材料の熱伝導率として指定します。
- 照明、電子機器、装置の既知の発熱量境界条件を指定します。シミュレーションで解析する構成部品の温度は指定しないでください。
- 外側サーフェスへの熱伝導率を(必要に応じて)指定し、周囲環境への熱伝達をシミュレーションします(熱伝達境界条件が適用されていない外部壁面サーフェスは完全に断熱されているものとみなされます)。
- 人間の形に発熱境界条件を適用します。これは人々が放散する熱量をシミュレートするために必要です。以下の新陳代謝率の一覧表は、一定範囲の活動に対する発熱率を示します。
[実行]ダイアログで、[流れの計算]と[伝熱計算]の両方を有効にします。輻射はオプションです。
注: 最良の結果を得るために、シミュレーション完了後に[輻射]を有効にし、[収束計算数]を 0 に設定してから、[実行]をクリックします。これにより、熱快適性の計算で輻射ソルバの計算したジオメトリ表示係数が使用できます。ただし、モデルのサイズがかなり大きくて輻射を適切に実行できない場合、形態係数はリソースの消費量が少ない近似投影法を使用して自動的に計算されます。
解析を実行する前に熱快適性を有効にするには:
- [実行]ダイアログの[コントロール]タブで、[出力結果オプション]ボタンをクリックします。
- [熱快適性]チェック ボックスをオンにします。
- 環境の特性を定義するには、横にある[係数]ボタンをクリックします。
完了した解析に対して熱的快適性を有効にするには:
- 前述の方法で熱快適性の結果量を有効にします。
- [実行]ダイアログの[コントロール]タブで、[次から継続]フィールドの値を前回の反復計算時のままにしておきます。
- [収束計算数]を 0 に設定し、[実行]をクリックします。
解析が始まったように見えますが、これ以上反復計算の解析は行われません。熱快適性の結果が計算され、可視化できるようになります。