このトピックでは、Autodesk Simulation CFD Scripting に付属の演算子について説明します。
注意: このセクションの内容は、『QT Script for Applications Manual』を直接参照したものです。
代入演算子
これらの演算子は、数式の値を変数に代入するのに使用します。
= 演算子
var 変数 = 式;
代入演算子は、式の値を変数に代入するのに使用されます。
定数に代入するのは誤りです。
+= 演算子
変数 += 式;
この演算子は数式の値を変数に追加します。次と同様:
変数 = 変数 + 式;
ですが、記述が短く間違いが起こりにくくなります。
-= 演算子
変数 -= 数式;
この演算子は数式の値を変数から差し引きます。
*= 演算子
変数 *= 数式;
この演算子は数式の値に変数の値を掛けます。
/= 演算子
変数 /= 数式;
この演算子は変数の値を数式の値で割ります。
%= 演算子
変数 %= 数式;
この演算子は変数を数式で割り、除算の余り(0の場合もある)を変数に代入します。
算術演算子
これらの演算子は、オペランドに対して算術演算を行うのに使用します。
+ 演算子
オペランド1 + オペランド2
この演算子は、2つのオペランド(オペランド1とオペランド2)を加算した結果を返します。
++ 演算子
++オペランド; // 前置インクリメント
オペランド++; // 後置インクリメント
この演算子の前置インクリメントバージョンはオペランドをインクリメントさせ、(インクリメントした)オペランドの値を返します。
この演算子の後置インクリメントバージョンは、オペランドの値を返した後にオペランドをインクリメントさせます。
- 演算子
var 結果 = オペランド1 - オペランド2; // 減算
オペランド= -オペランド; // 単項否定
この演算子の減算バージョンは、2番目のオペランド(オペランド2)を最初のオペランド(オペランド1)から引いた結果を返します。
この演算子の単項否定バージョンは、オペランドの否定(符号の変更)結果を返します。
-- 演算子
--オペランド; // 前置デクリメント
オペランド++; // 後置インクリメント
この演算子の前置デクリメントバージョンはオペランドをデクリメントさせ、(デクリメントした)オペランドの値を返します。
この演算子の後置デクリメントバージョンは、オペランドの値を返した後にオペランドをデクリメントさせます。
* 演算子
オペランド1 * オペランド2
この演算子は、2つのオペランド(オペランド1とオペランド2)を掛けた結果を返します。
/ 演算子
オペランド1 / オペランド2
この演算子は、最初のオペランド(オペランド1)を2番目のオペランド(オペランド2)で割った結果を返します。
ゼロによる除算はエラーでないことに注意してください。ゼロによる除算は無限となります。
% 演算子
オペランド1 % オペランド2
この演算子はオペランド1をオペランド2で割った整数剰余を返します。
文字列演算子
これらの演算子は演算子を使った文字列関連機能を提供します。
+ 文字列演算子
str1 + str2
この演算子は、オペランド(str1とstr2)の連結である文字列を返します。
+= 文字列演算子
str1 += str2
この演算子は2番目のオペランド(str2)を最初のオペランド(str1)の最後にアペンドします。
論理演算子
これらの演算子は、オペランドが演算子(単項演算子の場合)または互いに(2項演算子の場合)trueであるかfalseであるか、を評価するのに使用されます。
2項演算子は短絡論理を使用します。つまり、数式の論理値が最初のオペランドを評価しただけで決定される場合2番目のオペランドを評価しません。
&& 演算子
オペランド1 && オペランド2
この演算子は、両方のオペランドがtrueの場合、値がtrueであるオブジェクトを返し、そうでない場合は値がfalseであるオブジェクトを返します。
特に、オペランド1がfalseの場合、演算子はオペランド1を結果として返します。オペランド1がtrueの場合、演算子はオペランド2を返します。
|| 演算子
オペランド1 | オペランド2
この演算子は、どちらかのオペランドがtrueの場合、値がtrueであるオブジェクトを返し、そうでない場合は値がfalseであるオブジェクトを返します。
特に、オペランド1がtrueの場合、演算子はオペランド1を結果として返します。オペランド1がfalseの場合、演算子はオペランド2を返します。
! 演算子
! オペランド
オペランドの値がtrueの場合には、この演算子はfalseを返し、そうでない場合にはtrueを返します。
比較演算子
これらの演算子はオブジェクトとそれらの値を比較するのに使用します。
== 演算子
オペランド1 == オペランド2
オペランドが等しい場合にtrueを返し、そうでない場合にfalseを返します。
!= 演算子
オペランド1 != オペランド2
オペランドが等しくない場合にtrueを返し、そうでない場合にfalseを返します。
=== 演算子
オペランド1 === オペランド2
オペランドが等しく、しかも同じ型の場合に場合にtrueを返し、そうでない場合にfalseを返します。
!== 演算子
オペランド1 !== オペランド2
オペランドが等しくないか、または異なる型の場合に場合にtrueを返し、そうでない場合にfalseを返します。
> 演算子
オペランド1 > オペランド2
オペランド1がオペランド2より大きい場合にtrueを返し、そうでない場合にfalseを返します。
>= 演算子
オペランド1 >= オペランド2
オペランド1がオペランド2と等しいまたはより大きい場合にtrueを返し、そうでない場合にfalseを返します。
< 演算子
オペランド1 < オペランド2
オペランド1がオペランド2より小さい場合にtrueを返し、そうでない場合にfalseを返します。
<= 演算子
オペランド1 <= オペランド2
オペランド1がオペランド2と等しいまたはより小さい場合にtrueを返し、そうでない場合にfalseを返します。