線形粘弾性材料モデルは、内部減衰効果や粘性効果が原因で生じる、散逸性損失による速度依存の材料の性質を考慮に入れて設定されます。樹脂、ゴム、および高温での金属は、粘弾性特性を備えています。線形粘弾性材料特性を次に示します。これらの特性に加え、等方性材料特性または直交異方性材料特性の定義が必要になる場合があります。
ヤング率
このドロップダウン ボックスを使用して、線形粘弾性材料に対する荷重の加え方を定義します。時間に依存する挙動が無視できるようにするため材料に荷重をゆっくりと与える場合は、[長期]オプションを選択します。材料に急激な荷重(つまりステップ荷重)を与える場合は、[瞬間的な]オプションを選択します。
[Prony 級数]
粘弾性効果の計算に使用する Prony 級数は、[プロニ シリーズ定義]ボタンをクリックして定義します。温度変化を適用するには、[関数を移動]ドロップダウン ボックスで[Williams-Landell-Ferry]オプションを選択します。次に、基準温度と解析温度、および温度変化を定義する定数を各フィールドで定義する必要があります。
体積の変化と形状の変化が対になっていない場合は、[独立した体積緩和/偏差緩和]チェック ボックスをオンにします。Prony 級数を定義する緩和係数および緩和時間を定義できます。