指定電圧

指定電圧はモデルの節点やサーフェスに適用できます。

指定電圧の機能

  • サーフェス指定電圧を設定すると、サーフェス上の各節点に節点指定電圧が適用されます。
  • 指定電圧は、解析中の節点に一定の電圧を設定するのに使用します。設定には電圧境界要素を使用します。電圧は、[剛性]フィールドで伝導率(剛性)が指定された要素を使用して新しい節点からモデルの節点に伝達されます。伝導率は、節点の指定電圧と計算された電圧との差に剛性を掛けた積に等しくなります。モデルの節点の電圧は、剛性値に依存します。剛性値が高いと、モデルの節点の電圧が指定電圧の大きさに非常に近くなり、剛性値が低いと、モデルの節点の電圧が指定電圧の大きさよりも大幅に低下する場合があります。
  • 複数の節点またはサーフェスに指定電圧を適用する場合、各オブジェクトにはこの電圧値が適用されることになります。
  • 指定電圧が解析中に適切に使用されるには、[解析パラメータ]画面の[一般]タブで[境界電圧乗数]を割り当てます。[境界電圧乗数][大きさ]の積が新しい節点に適用される電圧値となります。乗数に 0 を割り当てた場合、節点指定電圧の新しい節点に適用される電圧は 0 になります。

指定電圧を適用する

節点またはサーフェスを選択している場合は、表示領域を右クリックして、[追加]プルアウト メニューを選択します。[節点指定電圧]または[サーフェス指定電圧]をクリックします。

[大きさ]フィールドで、選択した各オブジェクトに適用する電圧を指定します。正、ゼロ、または負の値に設定できます。[剛性]フィールドで、指定された電圧の剛性を指定します。[剛性]の値が大きいと、[大きさ]の値に相当する電圧がサーフェスに適用されます(材料の絶縁定数、誘電率、または伝導率よりも 2~3 桁大きくなります)。

ヒント: 複数のパーツが合流する重複した頂点への節点荷重の適用方法に関する情報については、「荷重および拘束」ページの「重複した頂点への荷重と拘束の適用」のコメントを参照してください。