ユーザ定義プロパティ

ファイルを Vault にチェックインするとき、有効に設定されたファイル プロパティのみが自動的に抽出され、既定でインデックスされます。抽出されたすべてのプロパティは、Vault によって追跡管理されていますが、[プロパティ定義]ダイアログ ボックスを使用して管理することができます。[プロパティ定義]ダイアログ ボックスには、次が表示されます。

プロパティ名

インタフェースに表示されるプロパティの名前。管理者は、表示名を編集することができます。

データ タイプ

プロパティによって表されるデータのタイプ。データ タイプには、テキスト、数値、日付、ブールがあります。

使用状況

プロパティを現在使用しているファイルの数を示します。この情報を使用して、使用率の高いプロパティを調べ、Vault から削除しても支障のないプロパティを判定することができます。

ステータス

プロパティのインデックスが有効であるかどうかや、プロパティがユーザに表示されるかどうかを示します。

  • [有効]: プロパティが[有効]に設定されている場合、そのプロパティはインデックスされ、Vault に追加またはチェックインされるときにファイルから抽出されます。
  • [無効]: プロパティが[無効]に設定されている場合、そのプロパティはインデックスされず、Vault に追加またはチェックインされるときにファイルから抽出されません。管理者は、不要なプロパティを[無効]に指定して整理することができます。管理者は、不要なプロパティを[無効]に指定して整理することができます。
関連付け プロパティを使用できるエンティティ クラスが一覧表示されます。クラスには、ファイル、フォルダ、アイテム、カスタム オブジェクトおよび変更管理があります。
注: Vault 2015 R2 では、参照指定子と部品表もエンティティ クラスに含められています。
ファイル カテゴリ プロパティがファイル カテゴリに関連付けられている場合に、カテゴリ名が表示されます。プロパティのオーバーライド属性が有効になっている場合は、カテゴリ値がプロパティ値をオーバーライドします。
アイテム カテゴリ プロパティがアイテム カテゴリに関連付けられている場合に、カテゴリ名が表示されます。プロパティのオーバーライド属性が有効になっている場合は、カテゴリ値がプロパティ値をオーバーライドします。

フォルダ カテゴリ

プロパティがフォルダ カテゴリに関連付けられている場合に、カテゴリ名が表示されます。プロパティのオーバーライド属性が有効になっている場合は、カテゴリ値がプロパティ値をオーバーライドします。

カスタム オブジェクト カテゴリ

プロパティがカスタム オブジェクト カテゴリに関連付けられている場合に、カテゴリ名が表示されます。プロパティのオーバーライド属性が有効になっている場合は、カテゴリ値がプロパティ値をオーバーライドします。

基本検索 基本検索機能を使用するときに、文字列プロパティが検索されるかどうかを示します。可能な値は次のとおりです。
  • 検索済み: プロパティは基本検索に含まれます。
  • 検索しない: プロパティは基本検索から除外されます。
  • Not Allowed: プロパティは文字列値でないので、基本検索には組み入れられません。

重要: 新しいユーザ定義プロパティを作成したときに、どのカテゴリにも関連付ける必要はありません。ただし、プロパティをエンティティ(ファイル、フォルダ、カスタム オブジェクト、変更管理、アイテムなど)に関連付けても、どのカテゴリにも関連付けられていなければ、プロパティはそのエンティティ タイプのプロパティ グリッドに表示されません。

既存の Vault データベースを移行するとき、[有効]に設定されている既存のプロパティはすべて移行されます。ただし、新しいプロパティはすべて既定で[無効]に設定されます。インデックスのパフォーマンスを向上させるために、マッピングされていないプロパティはすべて、管理者によって指定されていなければ作成されません。

名前を変更する

プロパティの表示名を変更して、わかりやすい名前にすることができます。[プロパティ定義]ダイアログ ボックスで[編集]を選択することにより、システム定義の名前とユーザ定義の名前の両方を変更できます。

ステータスを変更する

プロパティのステータスによって、そのプロパティが Vault インデックスに入れられるかどうかが決まります。

ステータスを[有効]に設定すると、Vault に入れるプロパティを指定できます。管理者は、プロパティを[有効]に指定して、使用されていないプロパティを Vault から削除できます。無効の場合、プロパティはどのファイルにも関連付けられておらず、インデックスから削除されています。この結果、プロパティが少なくなるため、検索が全体的に効率化されます。未使用のプロパティを検索することはできません。また、未使用のプロパティをグリッド内の列として表示したり、プロパティを未使用のファイル プロパティにマッピングすることはできません。ステータスを[有効]に変更し、サーバ コンソールを使用してプロパティを再インデックスすると、未使用のプロパティをファイルに再度関連付けることが可能です。再インデックスに関する詳細は、Autodesk Server Console のヘルプを参照してください。

注: プロパティのステータスを変更するためには、サーバ コンソールを使用して Vault の再インデックスを実行する必要があります。Vault の再インデックスの詳細については、Autodesk Server Console のヘルプを参照してください。

使用数を調べる

プロパティの使用数は、Vault 全体でプロパティがどの程度使用されているかを示します。[使用状況]列の数値は、プロパティが関連付けられているファイルの数です。プロパティが[無効]になっていると、その使用数は 0(ゼロ)に設定されます。

プロパティの使用数を表示するには、[プロパティ定義]ダイアログで[使用数を取得]ボタンを選択します。

検索可能なプロパティを指定する

プロパティの基本検索設定によって、基本検索を実行するときにそのファイル プロパティが検索されるかどうかが決まります。基本検索設定は、基本検索にのみ適用されます。クエリ ビルダや[検索]ダイアログを使用した検索には適用されません。文字列タイプ ファイル プロパティのみが[検索済み]に設定されます。

[検索済み]に設定された文字列タイプ ファイル プロパティは基本検索に利用できます。[未検索]に設定されたプロパティは、現時点では、基本検索に利用できません。未使用のファイル プロパティを[未検索]に設定すると、検索のパフォーマンスを向上させることができます。[許可されていません]に設定されたプロパティは、文字列タイプ プロパティではなく、基本検索に利用できません。[許可されていません]に設定されたプロパティは、他の設定に変更することができません。

プロパティのステータスが[無効]に設定されているとき、基本検索設定は自動的に[未検索]に設定されます。そのプロパティが後で[有効]に設定された場合でも、基本検索設定は[未検索]のままになります。プロパティを基本検索で利用可能にするには、管理者は、手動でプロパティを[検索済み]に設定する必要があります。

注: すべてのアイテムおよび変更管理文字列タイプ プロパティが[検索済み]に設定され、必ず基本検索に組み入れられます。