カスタム オブジェクト インスタンスのセキュリティをオーバーライドする

カスタム オブジェクトのセキュリティを編集すると、Vault で作成された各インスタンスのセキュリティが変更されます。たとえば、Contacts というカスタム オブジェクト定義のセキュリティを編集すると、Contact (例: Bob Smith、Marla Green、Bakersfield Motors など)の各インスタンスのセキュリティが変更されます。

セキュリティのオーバーライドを使用すると、各インスタンスに追加のセキュリティを設定できます。定義に対して設定したシステムのアクセス コントロール リスト(ACL)は、管理ダイアログでのみ修正できます。セキュリティのオーバーライドは、プロパティ ダイアログから各インスタンスに対して適用できます。

セキュリティおよびセキュリティのオーバーライドの詳細については、「セキュリティのオーバーライド」を参照してください。

カスタム オブジェクト インスタンスに対してセキュリティのオーバーライドを実行する

  1. Vault でカスタム オブジェクト インスタンスを右クリックし、[プロパティ]を選択します。
  2. [セキュリティ]タブを選択して、インスタンスのセキュリティを表示し、修正します。
  3. [セキュリティ モード]フィールドに、インスタンスに対してロールベースのセキュリティまたはオブジェクトベースのセキュリティのいずれかが存在することが示されます。
  4. 注: ファイルの場合と同様に、インスタンスについても、システム ACL を修正することはできません。システム ACL は、管理ダイアログで定義全体に設定する必要があります。
  5. [セキュリティのオーバーライド]チェック ボックスをオンにします。
  6. インスタンスのオーバーライド済みのセキュリティが表示されたら、アクセス コントロール リストにユーザを追加します。
  7. [OK]をクリックします。
  8. カスタム オブジェクト インスタンスに対してセキュリティのオーバーライドが適用されます。これは、システム セキュリティが有効なセキュリティでなくなったことを意味します。オーバーライド済みのセキュリティが削除されるまで、そのセキュリティが有効なセキュリティになります。削除されると、システム ACL が再び有効なセキュリティになります。