詳細レベルとボールト ファイルの使い方の詳細

Autodesk Inventor アセンブリを開く際に、モデルに対して開く詳細レベルを選択できます。Vault からアセンブリを開く場合は、ローカル作業スペースに対して指定した詳細レベルを開くのに必要なファイルのみが、ダウンロードされます。詳細レベルによって非表示となったコンポーネントは、ダウンロードされません。

非表示となったコンポーネントでは、一部の Vault コマンドが使用できません。非表示のファイルを選択した場合、Vault ブラウザの右クリック メニューでは、次のコマンドを使用できません。これらのコマンドを使用するには、最初にファイルの非表示を解除する必要があります。

注: プロパティ ライト バック コマンドは非表示ファイルに対しては使用できません。

ファイルをチェックアウトする

非表示ファイルはチェックアウトできません。非表示の子を含むファイルはチェックアウトできますが、非表示の子はチェックアウトできません。非表示のコンポーネントは、[チェックアウト]または[チェックイン]ダイアログ ボックスに表示されません。

ファイルの最新バージョンを取得する

詳細レベル(LOD)によって非表示となったファイルは、Vault からダウンロードされません。ファイルが Autodesk Inventor にロードされる場合、非表示ルールが適用されます。Vault ブラウザには、省略されたサブアセンブリが取り消し線付きフォントで表示されます。ただし、サブアセンブリまたは子サブアセンブリは Autodesk Inventor にロードされません。

注: 管理プロンプトの設定によっては、ファイルの最新バージョンを Vault から取得するときにローカル ファイルを置き換えることができることを確認するためのプロンプトが表示される場合があります。

ファイルをチェックインする

アクティブな詳細レベル(LOD)によって非表示となったコンポーネントは、チェックインできません。非表示コンポーネントのチェックインが必要なときは、アクティブな詳細レベル(LOD)を変更してください。この場合は、チェックインする前にコンポーネントの非表示を解除します。非表示コンポーネントは、[チェックイン]ダイアログ ボックスから除外されます。

注: アセンブリが Vault にチェックインされるときに 1 つまたは複数のファイルが非表示になる場合、詳細 ID は BOM に含まれません。

ファクトリ ファイルをチェックインする

メンバは、ファクトリ ファイルからチェックインできます。既定のファイル名とパスを使用しているメンバは、チェックイン時に取り込みの対象としてサポートされます。チェックアウトしたメンバや、チェックインの時点で Vault に存在しないメンバは、[チェックイン]ダイアログ ボックスでチェックインする必要があります。

注: ファクトリからメンバ ファイルをチェックインするときは、従属拘束がありません。

ファイルのチェックアウトを取り消す

非表示の子を含むアセンブリに対しては、[チェックアウトを取り消し]操作を実行することができます。ただし、非表示のファイルは、[チェックアウトを取り消し]ダイアログ ボックスには表示されません。[ローカル コピーを置換]オプションは、非表示ファイルには適用されません。

非表示の子を持つファイルを Vault から開いて配置する

Vault からファイルを開いて配置する場合、最新バージョンを取得するときと同じルールが非表示ファイルに適用されます。指定したファイルとその子のすべての最新バージョンが Vault から取得され、次に必要なファイルがチェックアウトされます。ファイルが Autodesk Inventor で開いて配置されると、詳細レベルの非表示が適用されます。

Vault にファイルを追加する

非表示ファイルは Vault に追加(チェックイン)できません。非表示になっている 1 つまたは複数の新しい子がファイルに存在する場合、その子の非表示を解除してからでなければ Vault に追加できません。これらのファイルを追加するには、最初に非表示を解除する必要があります。

[アセンブリ ファイル] - [Vault から開く]または[ボールトから配置]オプション

Autodesk Inventor アセンブリを開く際に、モデルに対してロードする詳細レベルを選択できます。詳細レベルを指定すると、非表示ではないコンポーネントのみ、ファイルをダウンロードできます。

注: 詳細レベルに関する詳細については、Autodesk Inventor のヘルプの「詳細リプレゼンテーションのレベルの詳細」を参照してください。
  1. 簡易モードでアセンブリを開くには、[ファイルを開くオプション]ダイアログで、[簡易モードで開く]を選択します。簡易モードの詳細については、Inventor のヘルプを参照してください。
  2. [ファイルを開くオプション]ダイアログで、リプレゼンテーションを選択します。
    • デザイン ビュー リプレゼンテーション: 矢印をクリックして、指定したデザイン ビュー リプレゼンテーションを含むファイルを開きます。デザイン ビューは、アセンブリの一部の表示属性(たとえば、コンポーネントの表示設定、色、有効ステータス、ブラウザの状態、断面、カメラ方向)に影響を与えます。
    • ポジション リプレゼンテーション: 矢印をクリックして、指定したポジション リプレゼンテーションを含むファイルを開きます。ポジション リプレゼンテーションには、代替の拘束値、コンポーネント位置、コンポーネント位置に影響するその他の属性などが含まれます。
    • 詳細レベル リプレゼンテーション: 矢印をクリックして、指定した詳細レベル リプレゼンテーションを含むファイルを開きます。詳細レベル リプレゼンテーションを選択すると、コンポーネントが省略される分だけメモリ使用量を減らすことができます。
  3. 選択したファイルとアクティブなファイルの間で関連付けを作成するには、[関連付け]チェック ボックスをオンにします。アセンブリ階層内の任意のレベルにあるサブアセンブリにデザイン ビュー リプレゼンテーションを割り当てて関連付けます。デザイン ビューに対する変更は、サブアセンブリを含む上位レベル アセンブリ内に表示されます。
  4. [OK]をクリックします。

[図面ファイル] - [Vault から開く]オプション

選択した図面に関連するファイルが変更されたときに図面ファイル(.idw)が更新されないようにするには、[更新の保留]チェック ボックスをオンにします。

参照先ファイルを検索または解決せずに図面を開くには、[高速オープン(すべてスキップ)]を選択します。
注: 注: [高速オープン(すべてスキップ)]を使用する場合、図面はファイル参照なしで開いた場合と同様に動作します。編集を行ったり、編集内容を保存することができます。ただし、このステータスで追加した注釈は、次回、参照が使用可能な状態で図面を開くときに確定されます。