アニメーションをムービー ファイルにレンダリングするための特定の技術があります。AVI などのムービー形式に直接レンダリングすることができます。また、一連の静止イメージ ファイルを TGA などのファイル形式にレンダリングしてから、RAM プレイヤーを使用してムービーに保存することもできます。後者の方法をお勧めします。ムービー形式に直接レンダリングする場合よりもいくつかの追加手順が必要になりますが、この手順により、ファイル サイズと出力の品質をより詳細にコントロールすることができます。また、アーチファクトやその他のエラーが含まれているフレームがある場合は、修復したり除去したりすることができます。合成またはその他の後処理で個々のフレームを使用することもできます。
このアニメーションは、レンダリングに多少時間がかかります。
レッスンの準備:
このファイルは、前のレッスンで作成したもの似ています。カメラに小刻みな上下動が追加され、パスをジョギングしているかのような効果がシミュレートされています。スカイ ドームが追加され、2 つのオムニ ライトを追加して追加のライトが作成されていますが、レンダリング時間を短縮するため、グローバル イルミネーションはありません。
イメージ シーケンスをレンダリングする:
次に、アニメーション範囲と出力サイズを定義します。
3ds Max によって[レンダリング出力ファイル](Render Output File)ダイアログ ボックスが開きます。
次に、レンダリングする静止画像ファイルのタイプを定義します。
[保存](Save)をクリックした後で、ダイアログ ボックスが表示され、アトリビュートと情報の設定を指定するよう求められます。ここで表示されるダイアログ ボックスは、形式によって異なります。すべての既定値を受け入れて[OK]をクリックします。
今回のように静止画像シーケンスをレンダリングすると、3ds Max によってベース ファイル名の末尾に 4 桁のフレーム番号が自動的に追加されます。したがって、最初のフレームは my_jog0000.jpg、2 番目のフレームは my_jog0001.jpg となります。

少なくとも 4 フレームはレンダリングしてください。
この時点では、アニメーションをレンダリングしている間に、3ds Max によって他の作業をすることができます。
レンダリングが完了すると、指定したフォルダに 3,000 個の JPG ファイルが作成されています。
イメージ シーケンスをムービーに変換する:
[RAM プレイヤー](RAM Player)で静止画像シーケンスをメモリにロードすると、ムービーとして見ることができます。実際には、2 つの異なるシーケンスをロードして視覚的に比較することができますが、ここではその機能は使用しません。[RAM プレイヤー](RAM Player)を使用して、ファイルを AVI ファイルとして保存します。
先ほど選択した最初のファイルから順番にイメージ ファイルが RAM プレイヤーにロードされます。[イメージ ファイル リスト コントロール](Image File List)ダイアログ ボックスが表示されます。アニメーションの速度を上げたり下げたりする必要がある場合は、ここで[スキップ フレーム数](Every Nth)フィールドと[重複フレーム数](Multiplier)フィールドを使用します。アニメーションが遅すぎる場合は、[スキップ フレーム数](Every Nth)を 2 または 3 に変更します。速すぎる場合は、[重複フレーム数](Multiplier)を増やします。
[RAM プレイヤー設定](RAM Player Configuration)ダイアログ ボックスが表示されます。ここでメモリ使用量を確認したり調整したりすることができます。アニメーションのサイズの変更、使用フレームの範囲の指定、およびアルファ(透明度)情報を他のファイルに分割するツールもあります。
RAM プレイヤーによって、レンダリングされたファイルがメモリにロードされます。[ファイルをロード](Load File)ダイアログ ボックスで、使用されているメモリ容量と使用可能なメモリ容量を観察することができます。
メモリが不足しそうになったら、[ロードを中止](Stop Loading)を選択します。少ないメモリのシステムを使用している場合は、ロードするフレーム数を減らしてもう一度試してみてください。
終了したら、このボタンを再度クリックして再生を停止します。
[ファイルを保存、チャネル A](Save File, Channel A)ダイアログ ボックスが表示されます。
[AVI ファイル圧縮設定](AVI File Compression Setup)ダイアログ ボックスが表示されます。ここで、コーデック(圧縮/非圧縮の種類)を選択したりファイルの質を調整したりすることができます。既定のコーデックを使用します。

作業を保存する:
次のムービーを再生すると、アニメーションの一部のレンダリングを表示することができます。
このチュートリアルでは、アニメーションに必要なフレーム数を計算する方法を学習しました。ウォークスルー アシスタントを使用してカメラを作成し、これをパスにコンストレイントしました。次に、ウォークスルー アシスタントを使用して首の回転と傾きをアニメートし、カメラのモーションのリアルさを向上させました。
最後に、一連の静止画ファイルにアニメーションをレンダリングする方法を学習しました。これによって、後でアニメーションを修正するときにコントロールしやすくなります。また、RAM プレイヤーを使用して、静止画像シーケンスを AVI や QuickTime などのムービーファイル形式に組み立てる方法についても学習しました。